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初夏/五年生****
神様の悪戯
それからというもの、辛い日々が続いた。
私は小さな仮面を被る。
私は鏡の前で口角を上げる練習をするようになった。
話を工夫したり、自分が魅力的に映るように振る舞った。
しかし、現状は変わらない。
毎日消耗する日々。
陽キャの扱い方が判らず、陰キャのように振る舞ったり。
やはり、陰キャの私には到底不可能なことであった。
考え方も状況も陽キャとは程遠い。どうすればいいのか。
どうすれば陽キャにみえるのか。
常に陽キャならどう振る舞うかを考えて動いた。
私はずっと陽キャになることに囚われていた。
気づいたら私は好きだった蒼太くんのことなんてとっくに頭の中から抜けていた。
ただ陽キャになることに固執していた。
そんなときに転機が起こる。
まさかただの席替えで運命が変わるだなんてそのときの私には到底わからなかっただろう。
私は窓際の一番後ろの席になった。
私の前の席は…机を蹴ったり、友達に暴力を振るったり、授業中に寝たり、遅刻常習犯で怖いガタイの良い陽キャの男子を泣かせたと噂の私からしたらブラックリストにでも載っているような怖い男子だった。
(怖い…近寄りたくない… どうして私がこの人の後ろの席に… )
頭の中でそんな言葉ばかり巡った。
学校生活もう終わりだ。
ネガティブな考えだけが初夏の晴天とは反対に募っていった。