テラーノベル
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錦くんの告白に、緑さんは息を呑み、俺はやっぱり、となった。緑さんが俺に囁いた。
「え、止めます!?」
「いや、一応見守りましょう」
千歳はただひたすらびっくりして、口をパクパクしていた。
『えっえっ……』
「ダメですか!?」
錦くんは一世一代の大仕事に挑むかのような意気込みである。まあ気持ちはわかる。
『えっちょっと待って……そういう気持ちだったのか!?』
千歳はあわあわし、『あっそうだ!』と叫んでから錦くんに言った。
『えっ、えっと、言っておかなきゃいけないんだけど、ワシ女じゃないんだ』
「ええ!?」
錦くんは飛び上がるほど驚いた。あ、そういやそうだった、錦くんにはクリティカルヒットか!?
『いや、男でもないんだけど……』
千歳の言葉に、錦くんはさらに混乱したようだった。
「ど、どういうことです……?」
『えっと、生まれつきどっちでもない。ワシの核は生まれつきどっちでもないし、ワシの中に男の霊も女の霊もいるし、どっちでもない』
「……そ、そうなんですか……」
錦くんは黙りこくり、千歳をじっと見た。そして言った。
「……でも、やっぱり好きです!!」
お、おお、言い切ったな……。確かに俺も同じ気持ちだけど……。
千歳はまた驚いた。
『嘘だろ!? 女じゃないんだぞ!?』
「でも女の子に見えるし、男っぽいところがあっても気にしないです!」
う、うん、好きな人がふたなりだと、気にしないどころか、下手するとふたなりへの扉を開いちゃうからな! 俺とか!
千歳は大いに戸惑い、うめいた。
『え、えっと、どうすればいいかわかんない……え、今返事しなきゃダメか?』
「待ちます! いつまでも待ちます!」
錦くんは宣言した。
『そ、そうか……』
千歳は頭を抱えてしまったが、しばらくして、気を取り直したように言った。
『えっと、でも今日は楽しかったよ。普通に遊ぶなら楽しい』
「また遊びましょう!」
『う、うん』
「また連絡します、今日はありがとうございました」
『うん……』
「返事、いつでも待ってます!」
そう言う訳で、二人は駅で別れて帰っていった。うーん、その場で断るかと思ったけど、千歳、多分内心ではだいぶ混乱してるな。
俺は、緑さんに囁いた。
「一応……普通に無難に済んだんじゃないでしょうか、変なことはなかったし」
「まあ……確かに変なことはなかったですが」
「千歳、多分だいぶ混乱してると思うんで、私はすぐ帰って千歳の話を聞いてあげたいと思います」
「あ、じゃあ車で送りますね」
そう言う訳で、俺は千歳より早く帰って、千歳を待つことになった。
コメント
1件
うわあああ錦くんついに告白した!!😭💕 千歳が「女じゃない」って打ち明けた時のドキドキ、でも「やっぱり好きです!」って言い切る錦くんの真っ直ぐさに胸熱すぎる…! 千歳の戸惑いもすごくリアルで、でも「返事待つ」ってスタンスが尊すぎて泣ける。見守る主人公と緑さんの空気感も良き。次どうなるのか気になりすぎる〜!✨
#幽霊
凛道桜嵐 新
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がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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