テラーノベル
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あっと視点
地獄の時間が終わり、教室に入り席に座り、本を読む。この時間が学校がある日の中で1番好きな時間だと言っても過言ではない。ちぐは大変そうだったな。あの感じだと慣れてなかったようだった。そう思っているとちぐが来た。教室でもちぐはチヤホヤされている。
「キャアア!ちぐさ様よ〜!」
「同じクラスなのが神・・・」
「というか、あっと様もイケメンだわ〜 」
なんか、俺の話までされてる。1番好きな時間が地獄に変わった。なんでこんな目に・・・
そう思っているとちぐが話し掛けてきた。
「あ!あっとくん!おはよう!」
「おはよう、大変だね朝から」
「うん・・・俺、あんまり目立ちたくなかったから」
「大変だったね」
「あっとくんは、慣れてるの?」
「まあ、中学のときも同じこと起こってたしね」
「へ〜」
あの頃は大変だったな。まだ、純粋でモテることも知らなかったから、ほぼ学校の女子生徒に付きまとわれてたな。
まあ、今は慣れたからすぐに終わるようになってきたけど。
「いいな〜俺にも今度教えて!」
「えっ…何を?」
「すぐに人混みから抜け出せる方法!」
「まあ…別にしょうもないけど・・・」
「それでもいいなら」
「いいの!?やった!」
その時、ちぐの笑顔が輝いてみえた。それがとても美しいというか、可愛い。
って、何考えてるんだろう。こんなことまだ一度も考えたことがなかったから分からない。でも、 いつか知りたい。
「あっ、HR始まるよ」
「ありがとう」
とりあえず笑顔で返したが、出来てただろうか。分からないが、ちぐに伝わってるといいな。そう思ってHRの時間を過ごした。
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