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私、花咲きゆかは今日から高校生。
新学期は一番に教室に入りたくてなるべく早く支度をして学校に向かう。
くつばこに書かれたクラス表から自分の名前を探しだす。
(え~と、私は…一組か!)
階段を上がり、1組と書かれた教室に向かう。
教室の前についた。
期待とドキドキで胸がいっぱいになり、一息ついてから扉を開けた。
すると、教室には先に人がいた。
机の上でうつ伏せで寝ている男子がいた。
顔は見えないけれど髪はサラサラで、今どきのセンター分けをしていた。
自分の席は教室の黒板に書かれていたので確認をする。
するとまさかの隣の席だった。
起こさないようにそ~っと、息を潜めて隣に座る。
友達になれたらいいな、と思った。
そこから何分たったのかわからないが、だんだん色々な人が教室室に入ってきた。
気付けば人でいっぱいになっていた。
「あ!ゆかっちやっほー!同じクラスだね!」
元気いっぱいに声を掛けてきたのは友達のさなだ。
まさか同じ高校になるとは思っていなかった。
「高校ここだったんだ!よろしく~」
「うん、よろしく!」
それから色々と話をしてゆかが自分の席へ戻ろうとすると、
「え、まって、ゆかの隣の席の人ってもしかして…」
さなが何か言おうとするとチャイムがなり、若い女の先生が扉からはいってきた。
「あっ、また話そ!じゃね!」
さなは颯爽と自分の席に戻っていった。
(さなは結局何を言おうとしてたんだろ…?)
考えていると、女の先生が話し始めた。
「はい、今日からこのクラスで頑張っていくので、一人ずつ自己紹介をしていきましょう!では出席番号順で…」
自己紹介を次々とクラスメイトたちがしていく。
自分の番も終わり、最後にまだ寝ている男の子の番になった。
…だけど起きない。
(これ、起こした方がいいやつ!?)
あたふたしていると、先生が名前を連呼し始め、ようやくゆっくりと立ち上がった。
そして、クラスの全女子…いや、男子までもが息をのんだ。
なぜなら彼が超絶美形だったからだ。
次々に女子が
「まって、やばい、寝てるだけでもかっこいいオーラ放ってけどまさかここまでとは…」
「てか、まつ毛ながっ、顔小さっ!」
と、呟いている。
彼が瞬きするだけで女子の頬が火照っていく。
「…え~と、自己紹介?すればいいんだっけ…和華葵(わか あおい)です、以上。」
短い挨拶をして、彼は再び座って窓の方をみだした。
その後の休み時間は壮絶だった。
チャイムが鳴るなり、女子も男子も駆け寄ってきて和華くんを囲い、質問責めにしていた。
質問責めにされている和華くんは一応は質問に答えていたけど、めんどくさそうだった。
私は人がたくさん来て驚いたので、さなの席に避難していた。
「ゆかっち大変だね。でもいいなぁ~あんなイケメンと隣の席で!」
さなが同情してくれながらも悔しそうに言った。
「…まぁ、確かにめっっちゃ美形ではあるよね…」
ぱっと2人で和華くんの方を見るともう、みるからに一軍な女子や男子と連絡先を交換していた。
(なんだか遠い人みたいだな…)
そんな様子をみながらふと、そんなことを思った。
コメント
1件
うわあ、この第1話、すごく青春のツボを押さえてますね!新学期のどきどきした空気が最初から感じられて、一気に引き込まれました。ゆかちゃんの「起こさないようにそ〜っと座る」っていう控えめな感じ、すごく可愛いです。そして和華くんの登場シーンの「クラスの全女子…いや、男子までもが息をのんだ」って表現、わかりみが深すぎて笑いました。でも個人的に気になったのが、さなが言いかけてチャイムで遮られた件。あれ、絶対なんか伏線ですよね?「ゆかの隣の席の人ってもしかして…」って、何か知ってるっぽい。次の話が待ち遠しいです!