第一話
『なんで、私なの?』
土砂降りの雨の中、傘もささずに靴下だけで硬いアスファルトの地面を踏みしめる一つの影
一歩、一歩その痩せ細った足で地面を歩くたびに苦痛で顔を歪める
悔しくて、虚しくて、心が痛くて
目頭に熱い涙が込み上げてくる
『なんで、、なんで私がこんな目に』
大粒の涙をぼろぼろこぼしても悲鳴のような嗚咽をあげても
イタズラに雨はどんどんひどくなっていった
雨粒が涙をかき消し、雨音がさらに大きい音で嗚咽をかき消した
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!