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6.屋上で
桜志と会わないまま数週間が過ぎた。
「あれっ、屋上が空いてる…」
いつもは施錠されているはずの屋上のドアが少し開いている。
僕は屋上手前階段でひとり昼食をとるのが日課だ。
少し抵抗はあったけど、僕はドアを開いた。
「ダメっ、あっ、華ちゃんっ」
「なにがダメ?」
目の前にいるのは男装女子の山岡華と、
その隣には、恋人?らしき女子。
「いやっ!!」
僕に気づいた女子の方が山岡華を突き飛ばし、走って逃げてしまった。
ものすごいにらまれちゃったけど、、大丈夫かな…
「はぁー、いいとこだったのに どうしてくれんだよ」
「こんなところでやましいことしてるのが悪いよ」
「それもそうだな笑」
桜色に染まった髪がそよ風にゆれていた。