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麗奈は大きく目を開きその印象的な男の姿を見入った
頭のてっぺんからつま先まで眺めまわし、そして口をあんぐりとあけた
紺色のジーンズが、木の幹はあろうかというほどの、太くて頑丈な脚にへばりついている
真っ白なタンクトップからは、明らかに日本では見慣れない褐色の肌、麗奈はそこから足を動かすことが出来なかった
身長は１８０センチは優に超えていて、思わず見上げるほどだ
体重は・・・おそらく１００キロは超えているだろう、そのすべてが岩のように硬く、波打つような筋肉だ、巨大な二頭筋には天使の羽のタトゥーが彫られていた
つぶれた餃子のような耳と、スキンヘッドの形の良い頭に、いかつさも見慣れればハンサムかもしれない顔立ちとまつ毛の濃い瞳・・・そしてぽっちゃりと可愛らしい唇
同じ反対運動をしていた活動仲間のみんなも、その静かなオーラに圧倒されて、何も言えず固まっていた
しかし、さらに周りの空気を圧倒してたのは、体のサイズと外見だけではなかった
彼のとどろくような低い声に似合わず、お姉言葉のしゃべり口調も一役買っていた
全身から騎士のような雰囲気を醸し出している
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