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元貴side
滉斗『っ…はぁ…///』
元貴『…?』
今は5限目の社会科の時間。
ふと隣を見ると顔を赤く染めながら
呼吸をしている若井がいる。
…体調悪いのかな、?
顔も赤いし呼吸も荒い…
表情だっていつもの若井とは違って、
辛そうな表情をしてる。
僕は思い切って席を立ち、先生に言った。
元貴『先生っ…若井が体調悪そうです、』
滉斗『っ…!』
先生『確かに顔赤いもんな…若井大丈夫か?
元貴、保健室まで連れて行ってあげてくれ』
元貴『はいっ…若井行こ?』
僕がそう言うと若井はしんどそうな顔をしながら
ふらっと席を立ち、僕に寄り掛かった。
元貴『ごめん、おんぶできないや…歩ける?』
滉斗『っ…ん、』
女子①『さすがに元貴くんがおんぶしたら
間違いなく潰れるな』
僕は若井の背中を支えながら一緒に歩いて
教室を出た。…どうしちゃったんだろ、
元貴『失礼します…』
僕がそう言って保健室に入ると、
そこには誰もいなかった。
…いやずっと先生いないな、サボりか?
そんな事を考えながらも僕は若井をベットに
寝かせる。
元貴『熱測ろ?』
滉斗『ん、』
いつもなら“うん”って返事をするのに、
今日は素っ気ない。
やっぱり具合が悪いっぽい…
僕が体温計を探しに行こうとすると、
後ろから腕を引っ張られたような感覚がした。
慌てて後ろを向くと、顔を赤く染め、
呼吸を荒らしながら座っている若井がいた。
滉斗『っ、行かない、で、』
元貴『っ…///』
いつもあまり甘えてこない若井が今日は
とてつもなく甘えん坊だ。
すっごいドキドキする…///
元貴『熱測んないと、駄目だよ、?///』
滉斗『んぅ…』
寂しそうに口をへの字にして下を向く若井。
っ〜!可愛いっ…///
僕は若井の頭を撫でてから体温計を探す。
勝手に漁って良いのかは分かんないけど、
先生いないんだもん。大丈夫だよね!
僕は見つけた体温計を若井の側に行き、
若井のワイシャツのボタンを少し外す。
元貴『ん…入れれる、?』
滉斗『ぅん、』
若井が熱を測りながら僕の顔を
じっと見つめてくる。
…何、何何!?///
なんでそんな可愛い顔で見つめてくるの!?
ちらっと若井の方を向くと、
若井と目が合ってしまった。
目が合うと恥ずかしくなったのか
そっぽを向く若井。
可愛くて思わず笑みが溢れる。
少しの沈黙の後、体温計が鳴り始め、
僕は若井から体温計を受け取る。
元貴『…37.5』
滉斗『うぅ…』
元貴『少し休もうか…大丈夫?』
僕がそう言って座り、若井の背中をさすると、
若井は少ししんどそうな表情をした。
辛そうだな、
勉強とか無理しすぎちゃったのかな…?
僕が心配そうに若井を見つめると、
若井は無理に笑顔を作って言った。
滉斗『っ…授業、戻っていいよ、』
元貴『んーん…』
滉斗『…?勉強、分かんなくなっちゃうよ、?』
心配そうに僕の頭を撫でる若井。
僕の事なんか気にしてないで休んでよ、
熱出た時ぐらい甘えてよ、無理しないでよ、
元貴『…ここにいたい、』
滉斗『ん?』
元貴『っ…馬鹿、』
滉斗『え…?』
なんで分かんないの、?
気づいてるんじゃないの、?
元貴『…もうそろそろ気づいてよ、』
コメント
10件
とっとと幸せになりやがれください。
甘味多量²過ぎてやばおだわ…!
お〜い若井何やってんだよ〜