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「何故こうなった!」
僕は彼…命君から、百鬼学園で働かないかというお誘いを受け、一度は断ったものの、命君の推しが強く、僕が悩んでいる理由への解決策を、全て具体的に言うため、僕も教師になりたかったからか、了承してしまったのである。
その瞬間、命君は懐(?)から1枚の紙、契約書を取り出し、僕に渡してきたのである。その後はなんやかんやあり、百鬼学園島につき、今は学園長さんとのお話も終わり、命君の寮の部屋でゆっくりさせてもらっているのである。
正直言って驚く暇もなかった。学園長さんが命君に対して言った「貴方マジでやって来たんですか。これからが不安でしょうがないですよ」という言葉だけはなんだか引っかかったが、まぁ多分深い意味は無いだろう。
後、これが学園長さんが頼んでないことなら驚いても可笑しくは無さそうだし。(?)
「晴明、飯出来たから、一緒に食お」
「うん、わかった」
言い忘れていたが、あの後僕らは友達?親友?になった。僕にとっては初めての友達(または親友)と、初めてのお泊まり会的なものなのでドキドキも、ワクワクもしていた。
目の前には美味しそうなカレーが2つ縦に並べられている。
命君が僕の目の前に座る。二人で手を合わせた後にカレーを食べ始める。
命君が口を開く。
「明日には引越しの用意にはいるから、よろしくな」
「え?早くない?まだ部屋も決めてないよ?」
「いや、こっちで勝手に決めたから」
「マジで?僕の意見反映されないの?」
「まぁな」
「とゆうか命君、元々僕のこと連れ出す気で関わってきたでしょ」
「だったらなんか問題あんのかよ」
「別に…僕も助かってるしね!あんなとこいたら、また同じことしちゃうかもだし」
「ん、じゃあ良かった。後、明日は俺の引越し作業も手伝えよ。大変かもだけど早く寝て頑張るぞ」
「え?僕だけじゃないの?てゆうか船渡るよ?大変でしょ」
「あーそれなら大丈夫。学園長の能力で移動するから」
「学園長さんの能力?何言ってるの?」
「あれ?言ってなかったか?学園長は妖怪ぬらりひょんなんだよ」
思わず持っていたスプーンを落とす。
「ぇぇええええええ!?!?!?」
「後、俺は疫病神で神様。この島には妖怪か片手で数えられる数の神様しか居ない」
「ぇぇぇえええええええ!?!?!?!?」
命君が信じられない様な話をスラスラ話していく。僕はまだ命君の言っていることが信用出来ずにいる。
だって今までこの島で見た人は命君を含め全員人間にしか見えなかったから。(命君はちょっとイケメン過ぎるから人外かと思ったけど)
でもそれは僕が他の人の顔に靄がかかって見えたり白黒に見えるからか。じゃあ納得。
「…とゆうか!命君、神様なの!?」
「だからそう言ってんだろ!…それともお前は神様だからって仲間はずれとか変だ思うのかよ」
「いや、まぁびっくりはしたけど…けどなんか納得はいったよ!」
「…それはなんでだよ」
「だって命君みたいにイケメンな人が人間なんて僕疑っちゃったもん!後、僕からすると命君は命君だし!全然神様とか関係ないよ!命君は僕と友達?親友?まぁそれでいてくれるでしょ!」
「………!……そっか…やっぱりお前はそう言うんだな。そっかぁ…」
彼の瞳から美しい宝石が零れ落ちる。いや、宝石だと思ったそれは涙だったようだ。綺麗にポロポロと零れ落ちるそれを見て、少しフリーズした後、慌てて立ち上がり、彼の元へと駆け寄る。
「命君?大丈夫?どっか痛いの?僕なんかしちゃった?ごめんね、ごめんね命君」
「別に…お前はなんも悪くないよ。ただ俺がちょっと安心して、ちょっと自分にムカついただけ」
「なんで自分にムカついちゃったの?命君は何も悪くないじゃんか!」
「そうでもねぇよ。けど…そうだな、お前はそのままでいろよ晴明」
「?よく分かんなかったけどわかった!命君がそれがいいならそうする!」
「っ…!嗚呼、そうしろよ。」
「は!やばい!僕のカレーが冷めちゃう!うわーん!命君はもう食べ終わっちゃってるし〜!」
僕は思い出したかのようにいい、とても焦っているのか、命君に抱きついて、情けない姿をまるで見てくださいと言わんばかりにさらけ出す。
「別にそれくらいは大丈夫だろ…たく、レンチンしてやるから貸せよ」
「うぅ…大丈夫!命君のカレーは冷めても美味しいもん!」
「なんでそう言い切れるんだよ。不味いかもだろ」
「いや、それは無いから!安心して!」
「どっからその自信は湧いてくるのやら。早く食えよ、洗うから。」
「了解しました!命君!」
その後、僕はお風呂に入り、すぐに出てきた。
「お風呂上がったよー!」
「ん、わかった…ってお前髪くらい乾かせよ!痛むぞ!」
「大丈夫だよ!このくらい平気、いつも通りだしね!」
「とりあえず座れよ。俺が乾かすから」
そういいながらソファーをトントンと叩く。
「えーいいもん。それに命君だって、ブリーチしてるし髪傷んでるんじゃないの?」
「俺はケアしてるから平気、後よく俺がブリーチしてるってわかったな。」
「だって頭のてっぺんが黒かったもん。」
「そっか…お前は言わなくても気づくのな」
命君の言葉に若干の違和感を覚える。
「命君?」
「なんでもねぇよ。とりあえず座れよ」
「だからいいってばー!」
「良くねぇよ。綺麗な髪が台無しだぞ?」
「ふへ!?みみみみ命君!い、今なんて?」
なんでもないように命君が言った言葉に驚く。これは絶対僕は悪くないと思う。命君が悪い。
「綺麗な髪が台無しって言った」
「はわわわ!命君って王子様だったんだ!」
「は?」
「ねぇねぇ!?さっきみたいなセリフって他の人にも言ってるの!?命君って絶対モテるよね!?」
つい興奮して質問を沢山投げかけてしまう。
「あー…とりあえず髪乾かすから早く座れ。座ったら話すから」
「はーい!わかった!」
「あー俺がさっきの言葉を他の奴にも言ってるのか…だよな?」
「それもだけど!命君がモテるのかって話もだからね!」
「はいはいわかった。とりあえず落ち着け。質問に答えると、俺はさっきみたいな言葉は他の奴には言ってねぇよ。晴明だけな。後俺がモテるのかって話は、俺自身はよく分かんねえけど、学生の頃から今にかけて、知らない女子に、好きだから付き合って欲しいとかはよく言われたな。全部断ってきたけど」
やっぱり命君はモテるらしい。本人の自覚がないのが謎だが。天然だったりするのだろうか?
「はわ…やっぱりモテるのか命君は!てゆうか僕だけって何さ!?イケメンが過ぎるよ!だから女の子に勘違いされるんだよ!」
「そうなのか?」
「そうなの!後、命君モテるんだし彼女くらい居たんじゃないの?」
「いねぇよ。全部断ってきたってさっきも言ったろ」
「でもでも!好きな人くらいはいたでしょ?」
「あー…まぁ、いたにはいたな。」
「やっぱり!どんな人?美人?それとも性格がいい?」
「さぁな…でも思いは伝わらなかったし、もう会えはしないから、今考えたってしょうがねぇよ」
その言葉で、嫌でも察する。
「っ……ごめん、嫌な気持ちにさせたね」
「別に?むしろ清々しい気分だよ。なんか俺が前向きつつあること実感できたし」
「…でも前向くのって辛くない?気持ちが薄れてる感じするよ?」
「そうかもな。けど、ずっと引きずってるとさ、あいつは俺の事ずっと心配するだろ?俺はもうあいつには心配して欲しくないし、心配かけたくもないんだよ。だから我慢する。それに、あいつが歴史になって、過去になった今も、俺があいつの言葉やしてくれたことを記憶して、俺があいつの想いを引き継いでるからいいんだよ。」
彼、命君の思いは、僕の思っている以上のもので、覚悟も僕の思っている以上のものだった。そんな中、一つ僕の中で確信に近い疑問が出た。
「…そっか。ねぇ命君」
「なんだ?」
「その人って命君の言ってた恩師の人だったりする?」
…伝えるべきではなかったのかもしれない。
それでも僕の口から、その言葉はあまりにも簡単に僕の口から出てきてしまった。
「…そうだよ。すげぇなお前。それともまた顔とかに出てたのか?」
「うん凄く分かりやすかった。」
「そっか」
「ねぇ命君?その人のことは今でも好き?」
「………すきだよ。世界で一番だいすきであいしてる。」
今まで彼がこんなにも、優しく、甘い声を出したことがあっただろうか。正直言って、少し驚いた。当然と言えば、当然だったのだろうが。
「…そっか!てゆうかちょっと流れに合わないかもだけど、命君の恩師の人って女性だったんだね!」
「いや男だけど?」
「え」
「え?」
僕はまだ、彼について、知らない事が多すぎるらしい。
次の日になったのだが、その前に昨日あったその後の出来事を話そうと思う。
まずは命君と同じベッドで寝た!
いや何故?
本当に窮屈だった。命君もキツそうにしてたし…申し訳ない…そりゃそうだよね!僕の方が身長高いしね!ちょっと猫背だから命君とは同じ身長に見えるけど、実際は違うし!
そして今日は引越しの準備をした。命君と僕の分である。何故過去形なのかって?もう既に終わっているからだよ!
僕は正直今の現実が受け入れられずにいた。何故かはこの後くらいに多分わかる。
「じゃあ、学園長の能力で引越しもスムーズに終わった訳だし」
「早すぎるけどね」
僕はすかさずツッコミを入れた
「これから同じ家で住む。よろしくな」
「無視した事は置いておくね。というかなんで命君はこんな大切なこと教えてくれなかったのさ!」
「後、明日からはお前も教師だから頑張れよ」
「無視しないでぇ…頑張るけどぉ…」
「追加の話ばかりで悪いんだが、お前には妖怪の妖力や妖怪そのものを祓う、安倍晴明(あべのせいめい)の力があるからその右腕につけてる数珠外さないように気をつけろよ。俺にも効くしな」
「何それ初耳なんだけど!?!?!?」
「言ってなかったからな」
「詳しく説明してよー!命くーん!」
続く
コメント
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みぅです、読ませてもらいました🥀 命くんが神様で、晴明くんが安倍晴明の力を持つっていう展開、確かに驚くけど、伏線っぽい感じが散りばめられてて「あっ!」ってなりました。ベッド一緒に寝るとことか、髪乾かしてあげるとことか、距離感が良い意味で近くてドキドキします…! 「世界で一番だいすきであいしてる」って言葉、重みがすごい。恩師の話、まだ引きずってる感じが切ないです。続きが気になる〜!🌙