テラーノベル
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夜。
部屋のベッドに飛び込んだこさめは、ふと違和感に気づいた。
🦈「……?」
いつもの柔らかい匂いじゃない。
顔を上げて枕を見る。
🦈「……え」
そこにあったのは、自分の青い枕カバーじゃなくて、
見覚えのある黄色の枕カバーだった。
端っこには小さく、“Mikoto”の刺繍。
🦈「……みこちゃんのじゃん」
こさめはしばらく固まった。
なんで。
なんでこれがここに。
思い返せば、昨日までみことが泊まりに来ていた。
洗濯したあと、母親が間違えて付け替えたのかもしれない。
🦈「……まあ、別に」
そう言いながらも、こさめはそっと枕を抱き寄せる。
ふわ、とみことの匂いがした。
シャンプーの香り。
柔軟剤の匂い。
あと、なんか落ち着く匂い。
🦈「……」
急に静かな部屋が意識される。
今日はみこちゃん、いないんだな。
昼間は普通だったのに、こういう時だけ妙に寂しくなる。
こさめは顔を半分枕に埋めた。
その瞬間。
――ピコン。
スマホが鳴る。
【みこちゃん】
『ねえ、こさめちゃん』
『そっち、俺の枕カバーない?』
こさめは数秒画面を見つめたあと、通話ボタンを押した。
🦈「もしもし?」
👑『あ、こさめちゃん。やっぱそっち?』
🦈「……ある」
👑『やっぱりか〜。ごめん、間違えたっぽい』
みことの笑い声が聞こえる。
こさめは枕を抱え直しながら、小さく呟いた。
🦈「……別に、このままでもいいけど」
👑『え?』
🦈「なんでもない」
👑『今、“このままでいい”って言った?』
🦈「言ってない」
👑『絶対言った』
🦈「聞き間違い」
くすくす笑う声。
👑『じゃあ、明日交換しに行く』
🦈「……別に急がなくてもいいし」
👑『ふーん?』
🦈「……」
沈黙。
電話越しに、みことが優しく笑う気配がした。
👑『こさめちゃん、今その枕使ってる?』
🦈「……使ってない」
👑『ほんと?』
🦈「……ちょっとだけ」
👑『可愛い』
🦈「うるさい」
顔が熱くなる。
みことは楽しそうに笑った。
👑『じゃあ今日は、そのまま貸しとく』
🦈「貸してって頼んでないし」
👑『でも返したくなさそう』
🦈「……」
図星だった。
こさめは答えず、枕に顔を埋める。
👑『こさめちゃん?』
🦈「……みこちゃんの匂いする」
電話の向こうが、一瞬静かになる。
👑『……それ、不意打ち』
🦈「なんで」
👑『嬉しいから』
こさめはさらに顔を埋めた。
🦈「……じゃあ、切る」
👑『えー』
🦈「眠いもん」
👑『はいはい。おやすみ、こさめちゃん』
🦈「……おやすみ、みこちゃん」
通話を切ったあとも、部屋は静かなままだった。
こさめはみことの枕カバーをぎゅっと抱きしめながら、小さく目を閉じた。
黃水または緑水短編のリクめちゃくちゃ求めてます
コメント
4件
黄水で押してだめなら引いてみろみたいです🥹
う、ういもオモイツカナイヨ...
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