皆さん、お久しぶりです!!
今回は、うりゅかぶワンナイトしちゃった話です。
カッコいい瓜生さんはいないかも
注意
・うりゅかぶ(瓜生さん✖️小峠さん)
・ワンナイト表現あり
・キャラ崩壊あり
・誤字脱字あるかも
・かっこいい瓜生さんはいないかも
これを読んで大丈夫という方のみお進み下さい!
それではどうぞ!🫱
「ん…」
カーテンから入ってくる日差しで目が覚める。周りを見渡せば見知らぬ部屋で隣には緑髪の見知った男がいた。
「は………?」
寝起きの頭が今の自分の現状を理解しようと必死にフル回転させる。
ひとまず、腰が痛く喉も乾いている。
体は謎のダルさと疲労で包まれている。
取り敢えず、分かったのはこの二つだ。
眼鏡をかけ周りを見渡せば綺麗に整えられた洋室で一目で何処かのホテルかラブホだと見当がついた。だが、 何故自分がここに居るのか記憶がない。そもそも、この隣で寝ている男、小林の兄貴の知り合い瓜生龍臣と昨日会った記憶もないのだ。
(取り敢えず、順序を立てて思い出そう…昨日は小林の兄貴と阿久津のカシラと飲みに行き主に小林の兄貴にしこたま飲まされた。そして、その後の記憶が全く無い。なら、その後、瓜生さんに会ったのか?ダメだ全く思い出せない)
考えても思い出せるわけでもない。それに思い出しても良い記憶とは言えないだろう。そして、自分はそろそろ現実と向き合わなければいけない。
隣と自分の体を交互に見比べる。自分の体には見てわかるように沢山の赤い跡がついている。瓜生さんがつけたものだろう。
ここまで証拠があるなら認めるしかないだろう。
(ヤったんだよな…多分)
思わず天を見上げた。
なんて辛い現実なのだろうか。今まで何があろうと耐えてきたが流石に兄貴の知り合いとワンナイトなんて現実は受け止めきれない。これは、小林の兄貴を少し恨んでも許されるのではないだろうか?なんせ全ての元凶はあの人だろう。
「あ…」
兄貴のことを考えたら組のことを思い出した。余りの衝撃で忘れていた。
(不味い…!)
瞬間、冷や汗がドバッと流れる。うちの組はミス即ち死。つまり遅刻なんてしたら酷いヤキを入れられるか最悪死ぬ。一番やばいのは、野田の兄貴だ。なんていったて、それを教えてくれたのは兄貴本人なのだから。
「今、何時だ」
近くにスマホが見当たらない。すぐに辺りを見渡せば掛け時計があった。時計が指しているのは6時17分。急げば間に合う時間だ。
(早くしねぇと)
勢いよくベットから下りよう…としたが。
「なっ、」
状況が掴めず何が起きたか分からなかった。数秒間困惑したまま部屋の壁を見ていたがハッと意識を取り戻した。どうやら 足に力が入らず尻餅をついた状態で座り込んでしまったらしい。
「……嘘だろ」
絶望的な状況で更に絶望をプレゼントされても嬉しいわけがない。どうせなら、ほんの少しでもいいから希望が欲しかった。まさに泣きっ面に蜂ってやつだ。この体じゃあシマの見回りや事務作業はおろか、そもそも事務所に辿り着けやしないので使い物にならないだろう。
(連絡するしかねぇか)
こうなったら休みの連絡を阿久津のカシラに入れるしかないだろう。
(シマの見回りはいいが…事務作業の方に関しては心配だな)
今の事務作業は、主にカシラと俺が担当している。武闘派の兄貴達は、事務の仕事をしない。舎弟達もいるが大半は碌に勉強もしてこなかった奴ばっかりなので逆にミスしまくりでカシラの心労が増えないか心配だ。
(やっぱり行くべきか…?だが、この体で使いもんになるとも思えねぇ。行って迷惑かけるより休んでさっさと治した方が良い…か?)
どちらが最善か考えれば考えるほど刻一刻と時間は過ぎていく。
(……いや、組に行って、この姿を見られるのは今までの人生で考えうる限り最悪だ。それに小林の兄貴の知り合いと寝ただなんて知られたくない。もしもの場合、殺されるかもしれん)
そもそも組に行っても役に立つどころか命を捨てる場合もある為、結局休みの連絡を入れなければならなかった。
カシラに詳細は省くが(兄貴の知り合いと寝て動けないなど伝えられるはずがない)体調が悪いので申し訳がないが休むという連絡を入れる。カシラは、組に行けない自分を怒鳴るどころか心配し、あまり無理をするなという言葉まで頂いてしまった。
(駄目だ。罪悪感に押し潰されそうだ)
事務所の仕事で大変だろうに自分の心配までしてくれ、ましてやありがたい言葉まで頂いた。これは何がなんでも早く治して行かなければならない。
(早く治すのはいいが…その前にここから早く出なければ。もし、瓜生さんが起きたら面倒くさいことになるのは目に見えている。いやだが小林の兄貴に瓜生さんと寝たことが伝わるかも知れない。)
頭の中でグルグル回る考えをどうすればいいか考えれば考えるほど今の自分の状況が最悪だと実感する。
「どうすれば…」
「な〜に悩んでの」
「ヒュ………起きてたんですか」
急に背後から聞こえた声に思わず息を呑んだ。後ろを見ればいつから起きていたのか聞いていたのか…全く気付かなかった。
「うん、最初から」
「そうですか…」
冷や汗が止まらない。この謎の威圧感とヤバい雰囲気を醸し出しているのは流石兄貴の知り合いと言ったところだ。
「そんなとこ居ないでこっち来なよ……って来れないか」
見ていたなら分かるだろうと心の中で悪態をつきながら彼を睨んだ。始めから起きてたのなら声を掛ければいいものを意地が悪い。今までの痴態も全部見ていたのかと思うと顔から火が出そうだった。
「ごめんって、そんな睨まないでよ」
笑いながら目の前に移動してきた彼は、座り込んでる俺を軽々と持ち上げた。それも姫抱っこで同じ男としてプライドが傷付けられた気分だ。
「…もうちょっと他に待ち方は無かったんでしょうか…」
「ん〜抱っこの方が良かった?」
「いや…もうこれで良いです」
諦めた様子の俺を彼は気にすることなくベットまで運び割れ物を扱うような手付きで降ろした。その扱いに投げ捨てられるんじゃないかと思っていた俺は、少々拍子抜けしたが投げるほど鬼じゃないかと納得した。
「昨日は無理させてごめんね」
ベットの淵に腰を掛けた瓜生さんが水を差し出しながら言った。 流石に寝ながら受け取るのは失礼だと思い痛い腰を起こし「ありがとうございます」と礼を言い水を受け取る。 水を飲むと乾いていた喉が潤った。
「体は大丈夫…じゃないよなぁ。本当にごめん」
俺の体を見ながら呟く彼は申し訳なさそうに目を伏せ謝る。
「一つ聞いて良いですか?」
「うん」
「昨夜のことを全くと言っていい程覚えてなくて…その上での質問なのですが…合意の上でヤリましたか?」
「あ〜、そういうことね…まぁ、そうだね」
「なら、瓜生さんが謝る必要はありません。こちらこそ本当に申し訳ありません」
合意の上でなら瓜生さんが謝る必要は全く無い。昨日酷く酔い自分の管理が出来てなかった俺に全部の責任がある。巻き込んでしまった彼には本当に申し訳ないことをした。
「お詫びと言っては何ですが、ここのホテルの支払いは俺がします。それで足りないようでしたら仕事に支障を来さない程度でなら殴って頂いても構いません。」
「………いやいやいやいや、どうしてそうななるんだ…?それに殴られるのって普通に考えたら俺じゃない?合意の上とはいえ酷く酔ってた君を抱いた訳だし」
瓜生さんは一瞬ポカンとした後、狼狽えた顔でそう言った。それを聞いた俺は更に申し訳なくなってしまった。
「いえ、酔っていたとはいえ自分の管理が出来ていなかった俺に全責任があります。」
「あんな酔ってて自分の管理不足は無理な話でしょ。それに酔ってると分かっててヤッたのは俺だ。責任っていうなら俺にもあるだろ」
「ですが………」
これでは埒が開かない。俺としては、自分の管理不足と終わりたいが相手は、どうにもそうはいかないらしい。なんて、心が広く優しい方なのかと感心した。尚更、彼が責任など取る必要もない。しかし、それでは彼は納得しない。
ならもう、昨夜のことは何も無かったことにしてしまった方がお互い楽なのではないか。
こう考えた俺は、一つ提案をする。
「なら昨夜のことはお互い忘れて無かったことにしませんか?そうすれば瓜生さんが責任を感じる必要もありません。それにお互いに都合が……」
瓜生さんの方を向けば、落ちるように言葉がなくなった。彼の表情からは、先程の狼狽えている顔は消え失せ能面の様な何の感情も読めない顔が張り付いている。
「それ…本気で言ってる?」
彼の口から発せられた言葉は、声は驚くほど冷たかった。瞬間、今までにないほどの恐怖が俺を襲った。この渡世にゲソをつけ10年経った。勿論、今までにも強者には会ってきているし組には恐ろしい狂人達が沢山いる。しかし、誰にもこれ程の殺気を浴びせられることもなかった。
「…うーーッ!?」
何か答えようと口を開けば、それは突然と目の前に現れた手に飲み込まれていってしまった。口は彼の手に塞がれ、そのまま押し倒される。視界には、彼の顔が一面に広がっている。
「…それは駄目だろ。あんだけヤッて綺麗さっぱり忘れましょうが通ると思ってんの?悪いけど、こっちは忘れる気なんてサラサラないんだよ」
ギチギチと顔を掴む力が強くなっていく。自分だけに浴びせられる威圧感と殺気で冷や汗と恐怖が止まらない。どうやら俺は彼の地雷を踏んでしまったらしい。よくよく考えれば俺の発言は軽率だったかも知れない。
(やっちまった)
抵抗出来ないじゃなくて、させて貰えない。目を逸らせない。逸らすことすら許されない。
「……………」
彼は何も喋らず俺の目を見ていた。その間にも掴む力は段々強くなっていく。なんとか彼を落ち着かせようと自分の口を押さえている腕を手で掴み引き剥がそうとした。勿論、圧倒的な力の差があるので引き剥がせるはずが無い。だが、これで良かった。やめて欲しいというのが伝わればそれでいい。
彼は俺から目を逸らし掴まれている腕を見た。そして、何を思ったのか俺の手首を掴みキスをした。柔らかい感触が伝わる。 別にキスされたからと言っても気持ち悪さも嫌悪感も無かった。あるのは困惑だった。
(何故キスを…何か意図が?)
彼は手首から手の平、指と順番にキスをしていった。その間も俺は困惑し何も抵抗もすることなく、それを見ていた。 何故か、その光景から目が離せなかった。
マジマジと見ていれば彼と目が合った。その黄色の目は何もかも見透かしている気がして、その視線に居た堪れなくなり思わず目を逸らした。
「…全部忘れたってことは俺が昨日伝えたことも忘れたってことだよな」
(伝えたこと…何の話だ?)
独り言のように呟いた彼の言葉は、忘れている俺にとっては何の話かサッパリだ。
彼は、以前、無表情だったが目を見れば悲しさと苦しさが入り混じったような感情あった。その瞳を見れば申し訳ない気持ちで一杯になり、今の状況もあって何故覚えてないんだと自分を恨めしく思った。
「……好きだよ…好きなんだ」
突然、そう言われ一瞬何を言われたから分からなかった。だが、自分の目が見開いていくのが分かる。今、自分は間抜けな面をしているのだろう。この人は今、なんといった?俺が好きだと?自分の聞き間違いかと思ったが瓜生さんの顔を見れば聞き間違いではないらしい。
「急にこんなこと言われても困惑するよなぁ…けど、どうしようもないくらい好きなんだ。」
今にも泣き出しそうな瓜生さんは、「ごめん」そう言いながら俺の肩に顔を埋める彼は今まで自分が見てきた彼からは想像できないほど弱々しかった。これがギャップかと呑気なことを考えてれば口を抑えられていた手を外され背中に両腕を回され抱き締められる。彼との力の差は明らかなので、もう抵抗する気も起きない。今の彼を拒絶したらどうなるのだろうか。碌なことにならない気がするなと考えを巡らす。驚いたことに告白をされても、さっきのキスと同じで気持ち悪さや嫌悪感など全くない。
(逆に少し嬉しい…?)
そう思った自分はイカれているのだろうか。別に彼のことは嫌いではなかった。寧ろ、好ましく思っていた。確かに最初は、放たれる圧力にビビって冷や汗を掻きまくっていたし(今もそうだが)小林の兄貴を危険にあわせたことを今でも少し根に持っている。だが、親しくなれば、人の良さも知っていく。知れば知るほど尊敬の念が生まれていく。
「…瓜生さん顔を上げてください」
そう声を出し背中を軽く叩いて促すとゆっくりと瓜生さんが顔を上げた。その顔は先程と変わらず相変わらず悲しみに満ちた顔をしていた。
「ごめん、気持ち悪いよな、本当にごめん」
俺が何かを言い出すより先に彼が投げやりに言葉を放った。そして、「もう二度と会わないから最後にキスさせて」と俺の返事も待たず勝手に一人で完結しようとする。俺は少し苛立ち抱き締める力が弱まってたのをいいことにバっと両手を出し彼の両頬に叩きつけた。バチンと音が鳴ったので防がれると思っていた俺は驚いた。だがすぐに、そんなものは今どうでもいいと彼の目を真っ直ぐ見て口を開く。
「勝手に一人で話を進めないで下さいッッ!!それに俺がいつ貴方に気持ち悪いと言ったんです?俺の返事も聞いてないのに俺の気持ちを決めないでください。」
そう一息で言い放てば彼はポカンとした顔でこちらを凝視していた。大方、拒絶されるとでも思っていたのだろう。
「……ことう「俺は貴方を気持ち悪いと思いません。」
彼の言葉を遮り続ける。
「確かに最初は困惑しましたが気持ち悪さはもっての外、嫌悪感すら抱きませんでした。」
「同情は要らないよ」
「話は最後まで聞いてください」
「…うん、ごめん」
この人は、あと何回謝る気なんだろうか。そう思ったがすぐに言葉を繋ぐ。
「……言って信じてもらえるか分かりませんが俺は貴方から好きだと聞いた時、少し嬉しく思ったんです。」
「…本当?」
「はい、だから自分の貴方への想いが分からないんです。ですから、今は、まだ貴方の告白に応えられないんです。身勝手なのは分かってます。その上での頼みです。時間を下さい。自分の気持ちに整理をつけたい。」
自分が何を言っているのか分からなくなってきた。だが、この人の真剣な告白を生半可な答えで返したくない。
「貴方の告白に生半可な答えは持ち込みたくない。俺は自分の想いを答えに出してアンタに伝えたい」
彼の目をしっかり見て伝える。これは全部本心だ。嘘偽りなど全く無い。全力で貴方に瓜生龍臣に自分の気持ちを伝えよう。彼が傷つかないよう後悔しないよう。自分の想いを。
「だから、待ってて下さい。必ず貴方の告白に答えを持ってきます」
終始無言でいた彼が突然天井を仰いだ。思わず彼の表頬に添えていた手を離した。天井を見つめて顔に手を当てる彼は「どうして、今まで無事でいられたの、マジで、」と何かを呪詛のように呟いていた。何分か、天井を見続けた彼は、ゆっくりとこちらを向く。
その姿に思わず目を惹かれた。耳まで真っ赤に林檎のようになった彼がそこに居た。
「やっぱり大好きだ小峠君。更に惚れた。」
「ありがとうございます…?」
そう返せば彼は笑った。先程の悲しい顔とは打って変わりスッキリした顔して幸せそうに笑っていた。
そして、彼はおもむろに俺の手を持ち上げ甲にキスをした。それを抵抗せず俺は受け入れ彼の様子をまじまじと見る。整った顔に綺麗な緑髪、目を瞑り手の甲にキスをする男。こんな男、世の女達が放ってはおかないだろう。
(この世に俺より綺麗で奴なんて五万といるだろうに…それでも、この人は俺を選んだんだよな…不思議なこともあるもんだ)
その事実が分かったことで自分に優越感が生まれていることに気付いた。何故、俺を選んだのかは、これから聞けばいいかと彼の顔をボーッと見ていると彼の目が突然開かれ黄色の目が真っ直ぐこいらを見据える。
「愛してる」
急に言われた言葉は、俺の胸にスッと落ちてきて幸福感に包まれる。そんな自分の想いに戸惑いながらも、これならすぐに答えは出せそうだなと思い笑った。
ここまで読んで頂きありがとうございます!最近うりゅかぶにハマりすぎて、うりゅかぶしか書いてない事実に気付きました😂
昨日の動画見ました?うりゅかぶ要素あってビビりましたよ。本当に最高。
誰か、うりゅかぶの良さ知って下さい書いてください。うりゅかぶ欲しい。
自給自足はキツいです😭
では、また次回!