テラーノベル
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埋まらない13という差
せりれだ
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レダー)ほんとに俺でいいの?
セリザワ)うん。
つい聞いてしまう質問にいつも通り「うん」と答える芹沢。俺と芹沢は最近付き合った。この情報は俺らの恋のキューピッドの夕コぐらいにしか知られていない極秘情報だ。
芹沢がアジトから出ていき、入れ替えで夕コが入ってくる。コタツに入ってきて足を広げるので随分場所を取られた。
タコ)ぅし、
レダー)、、ゆーこぉ、
タコ)なんすか
「また惚気話ですかぁ?」と言われ、言葉が詰まる。否定をすれば明らかに不機嫌になった。そんだけ人の恋愛話が好きか。今から話すのは惚気じゃねぇよ。恋愛相談だよ。
レダー)、、俺でよかったんかなぁ、
タコ)どゆこと?
レダー)ん、芹沢の話よ。
その瞬間目をキラキラさせて、前のめりになる夕コを窘めて(たしなめて)俺は話し始める。
レダー)まぁ俺今年、、40になるのよ
タコ)ッギ、、、うん。
レダー)なぐるで?普通に。
タコ)ごめんやんッ!
タコ)ッい゙ってぇぇッッ!!!
レダー)ふん
女性を殴るのは流石にダメなのと、動くのが億劫だったのである程度の強さで夕コの額にデコピンをお見舞いする。少し赤くなった額を押さえ夕コは話を聞く体制に入った。
タコ)ッ、、でなに?
レダー)でぇ、芹沢が今27なんよね。
タコ)おん。、、、えだから?
レダー)まぁ、俺でよかったんかなぁって。
うーん、と考えてくれる夕コをじっと見つめ返答を待つ。
タコ)、、まぁ実際、歳は大事だよな
レダー)だってさ、13歳も違うんだよッ!?
レダー)そんなん介護してって言ってるみたいじゃん、
タコ)年齢の差は一生縮まんないからね。
そう話している時ドアがガチャと鳴り家に誰かが帰ってきた。
バニ)帰ってきましたー。
タコ)おかえり〜
レダー)なにしてきたの?
バニ)ん?宝石
レダー)いや行きすぎだろ
タコ)もう宝石店に住んでるやん。
バニ)それは違うでしょ笑
入ってきたのはいつも通りネズミの被り物をした刃弐。スタッシュにポイともろもろの犯罪道具を入れるとすぐコタツに入り込んできた。地味にシュタシュタ動くところネズミに似てておもろいから辞めてくれん?
バニ)なんの話?してたの
タコ)ぁー、、、うん。
バニ)はい?
夕コが気まづそうにしていてオモロい。もうちょっとこのままでもいいか、と黙っていると夕コに睨まれた。
レダー)うーん、ねぇ刃弐
バニ)なに?
レダー)もしさ、
レダー)刃弐が誰かと付き合うとして、その人との歳の差ってどう考える?
バニ)、、「どう」とは?
やべ抽象的に言い過ぎた。刃弐はこのギャング内で2.3番目くらいに歳が若く、やはり頼るなら若手だろう。そう考えながら刃弐に話す。
レダー)相手との歳の差ってあるやん
バニ)あーね?
レダー)俺は気にするのよ
レダー)けど気にしないって人もいる。
いきなり刃弐が無言になり、夕コと二人で顔を見合わせる。次に刃弐が言ったが俺には特に刺さった。
バニ)、、2人がそれで良ければいいと思う、
レダー)へ?
バニ)何歳差でも好きって気持ちは変わらないと思ってるから
セリザワ)ホントそーだヨ。
声が聞こえた瞬間場が固まる。「ただいまー」とひと仕事終えた芹沢がいつの間にか家に入ってきていたのだ。俺の隣へ座り、頭がパンクしそうになる。
レダー)、、ッえ?話聞いてたの?
セリザワ)ん?ウン。
バニ)、、、なにこの状況?
タコ)ッッ笑笑笑
隣ではにかみ手を握ってくる芹沢を見つめ数秒。
レダー)、、ッおれさ、芹沢にはもっといい人g
セリザワ)なんでそんなコト言うの
手首を強く握られ口を阻まれる。芹沢の目は強く俺を睨み、けれど少し悲しそうだった。
セリザワ)オレレダーしか見てないもん、
セリザワ)どぉすれば分かってくれルの?
レダー)ッえ゙
その瞬間夕コや刃弐が見ているのにも関わらず芹沢は押し倒してきた。
レダー)ッちょ芹沢ッッ゙
セリザワ)ッねぇって。
レダー)ッい゙、
押し返そうと思えば押し返せる。けれどこの小さな身体に少しでも傷がついたら、、と思うと出来ない。
セリザワ)レダーは俺に嫌われたいの?
レダー)ッ、それはちがうッッ!
セリザワ)、、オレこと大好きじゃん、笑
チュ
レダー)ッぁ、、///
セリザワ)んふ、レダーすきだよ。
バニ)、、はぁ?
レダー)ぅ、ッ〜///
タコ)ッ、、お熱いね〜笑笑
夕コと刃弐にキスを見られた。顔が熱くなり遂には芹沢に隠れる。
セリザワ)かわい〜、♡
バニ)ま、まてまてまて
タコ)アッハハハ笑笑笑
明らかに焦る刃弐を横目に芹沢に手を伸ばす。フワッと髪を撫でると猫のように嬉しそうにする芹沢。
バニ)、、おっけー教えてくれない感じだ。
セリザワ)あ、あれ知らなかったっけ
タコ)うんッ笑 俺以外知らんよッ笑笑
腹を抱え笑い転げる夕コ、先程のキスを見て動揺する刃弐、俺の上で首を傾げる芹沢、3人を見て思わず笑みがこぼれる。
セリザワ)オレら付き合ってるから
バニ)、、さっきの見ればわかるよ、
タコ)ちょッ笑 腹痛いッ、、笑笑笑
レダー)そんな笑う?笑
タコ)ッ笑 キスした時さぁ笑
タコ)刃弐猫ミームの「はぁ?」みたいなッ笑笑笑
タコ)顔しててッッ笑笑 ァ゙ハハハッッ笑笑笑
だめだ、ツボった夕コは中々抜け出せない。長らくは思い出し笑いを続けるだろう。
バニ)まぁまぁ、、おめでとう
レダー)ありがとう、?笑
セリザワ)オレのだから刃弐取らないでね
バニ)取らないよ笑
強く抱き締めてくるのでし返す。その時玄関側から「ッえ」と声が聞こえた。
オトナリ)、、、おっさんそれセクハラやで?
レダー)おっさん言うな。
セリザワ)レダーならいーもん!
オトナリ)ちょダメ、それは好きな人とせんと
セリザワ)、、ッオレレダーと両思いだもんッッ!!
芹沢をレダーから引き剥がそうとしていた音鳴がフリーズする。歪んだと勘違いするほどに静かになった空間をぶち破ったのは
タコ)ッイーッヒヒ笑笑笑
夕コの笑い声だった。アイツうるせーよ。
オトナリ)、、え?
レダー)付き合い、ました、
オトナリ)ッえええええええええええ!?!?!?
家中に叫び声が響き渡る。まて、うるさすぎる。芹沢はうるさすぎて耳を塞いだみたい。特大の叫び声があったはずなのに夕コはまだ笑っている。
オトナリ)え、おめでと
タコ)ッばに笑笑ばに、笑笑笑アッハッハッバ笑笑
バニ)ちょ、ちょまって耳がキーンって、
オトナリ)ごめん
その後わらわらとコタツに集まり夕コも落ち着き談笑しているとまた誰か帰ってきた。
ローレン)おつー
ケイン)帰ってきました。
牢王蓮とケインは花を積んできていたらしい。2人も座り落ち着いた頃、音鳴がいきなり話し出す。
オトナリ)なぁ!
レダー)ぁ、これ言うやつやん。
セリザワ)別にオレはいいけど、
オトナリ)この2人両思いなん知っとるッ!?
ピタっと固まる2人が出した答えは
ローレン・ケイン)知ってるけど/知ってます。
レダー)え?
知っている。この言葉だった。
ローレン)え、どっちもわかりやすいッ!?⤴︎⤴
ケイン)明らかに特別な感情を抱いてそうだったので
ローレン)芹沢に至っては嫉妬が顔に出てたし
セリザワ)へ?ウソぉ、
芹沢が指摘されてしなしなになっている。サプライズ的な感じにしたかったんかな、笑
ボスが全員集まり喜んでくれて、祝ってくれた。
ローレン)、、まぁ付き合ったのね?そこは
セリザワ)ウンッ!!
ケイン)おめでとうございます。
盛大に祝ってくれるボス達からは見えないコタツの下で芹沢の手を握る。「ッえ?」と困惑しているようで、目を白黒させている芹沢の耳元に近づき、他のみんなに気づかれないように零す一言。
レダー)、、すきだよ
セリザワ)ッ〜!?♡♡
2人で顔を赤く染めて笑い合う。こんな日々がずっと続いてほしいと願い、生き続ける。2人の手が離れることはなく、まるで永遠を意味しているようだった。
コメント
3件
かわいすぎやしませんか そして夕コおもろすぎww 全員の反応がほんとにイメージできる 最高でした!w