慈(チカ) side
ガラッ
女子A 「おはよ〜慈〜」
慈 「おはよ!!」
スクールバッグを机にかけ、友達と話す。いつも通りだ。ふと慧さんに目を向ける。
城ヶ崎 「おはよ!慧!!」
慧 「おはよー!」
城ヶ崎 「見たわよ〜♡♡」
慧 「なにを?」
城ヶ崎さんが慧の耳に近寄り囁く。
「 告 白 現 場 ♡」
慧さんの耳がぽ〜っと赤くなる。
慧 「なんでみてんの!!!?」
城ヶ崎 「当たり前じゃない、結構大きい声だったわよ」
慧 「え?」
城ヶ崎 「もう少しデリカシーを持ちなさいよ〜慧ったら、恥ずかしくなっちゃうと周りがよく見えなくなっちゃうんだから〜」
慧 「////」
。あれ。慧さんってホノ佳の事が好きだったの?あれ。私達ってつきあってるんじゃなかったの?あれ
城ヶ崎 「とりあえず!!返事はどうだったのよ!!」
慧 「いや…それがまだ返事を貰わずに逃げてきちゃって…」
城ヶ崎「…」
城ヶ崎「は?」
慧「え?」
城ヶ崎 「はぁ…そういうとこよ…慧。」
慧「???」
慧さん。キスしたことは話さないんだね。だから城ヶ崎さんもやさしくしてるんだよね。きっとキスした事を話したらいくら城ヶ崎さんだって怒るよね。
城ヶ崎「ちなみにキスしたとこもみたわよ♡」
慧 「え?」
城ヶ崎 「いいわね〜///惚れ惚れしちゃうわ//」
慧 「え?あっ。え?誰にも言わないでよ!!!」
城ヶ崎「言うわけないじゃない。これを人に話しちゃうだなんて宝の持ち腐れよ♡」
慧「ホッ」
え?城ヶ崎さんはホノ佳に彼女がいることを知らないの?私だよ?ホノ佳の彼氏は。何もかも上手くいかない。なんで。こんなに不幸なことってある?私が陰キャだから?陰キャだからこんなに言われないといけないの?あれ?陰キャじゃなかったらこんなに言われなかったの?陰キャってこんなに嫌なことなの?いくら陽キャのホノ佳と付き合えたからってこんな理不尽な目にあわないといけないの?確かに慧さんは可愛いしお上品だよ?でも彼女は私だよ?おかしいよ。こんなの。なんで?
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで、
“ 私はこんなに可哀想なんだろう “
お読み頂きありがとうございました(>_<)!