テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
※第1話の [必読] を必ずお読みください
※エセ関西弁
※誤字/脱字 あり
三日遅れのバレンタインネタ
微軍パ◻︎/接吻あり
:::::::::::::::::::::
「ゾムさんハッピーバレンタイン♡良かったら”これ”どうぞ」
チーノに渡された物は、ずっしりとした煌びやかな箱。緑色のリボンが丁寧に結ばれており、受け取ると確かな重さがある。
箱にブランドのマークが押されているが、よく見ると有名メーカーの高級商品だ。
そういえば今朝。チーノがお世話になったほんのお返しとして幹部達にお菓子を渡していたが、俺の見間違えで無ければそのお菓子達より何倍もの値がつく商品のはずだ。
「これ明らかに有名メーカーのやつやろ…」
「ゾムさんにだけ特別のチョコですよ。ゾムさん手作りは無理でしょ?」
確かに綺麗好きな俺からすれば、流石に仲間であるチーノであっても手作りお菓子には抵抗を感じる。
しかも今日はバレンタインデーでありながら、俺はチョコレート全般が口に合わないためチョコのプレゼントは基本的にお断りしている。
そのせいか何も知らない一般兵達が誤ってチョコを渡しては、悲しそうな顔を浮かべていた事を思い出した。
一体チーノは俺にどんな物をくれたのだろうか。
「……バ、バームクーヘン?珍しいな」
「そうですよ。チョコ以外ってなったら色々迷って…結果バームクーヘンにさせていただきました」
一目見た時の感想は美味しそう。そして早く部屋に戻ってひとりで堪能したい。
箱の外から眺めてるだけで楽しみで仕方なく、ふわふわな生地に外側にコーティングされた砂糖からして、素人目の俺でも高級品と言われたら頷くだろう。
にしてもバームクーヘンって以外やな。まぁマカロンとかケーキと違って、甘すぎない丁度いい塩梅やから有難くはあるか。
「なぁ、もう食べてもええ?」
「の前に。ちょっといいですか?」
「ん?ええけど」
するとチーノは半歩前に進み、あと少しでお互いの身体が当たるほど近づく。
妙にチーノは勝ち誇ったような、どこか余裕の表情を浮かべており、その様子に俺は些か疑問を抱いた。
チーノが見つめる目は俺をいち先輩として括っているとは思えず、愛してはいるがどこか重く甘い感情を抱いているように見えた。
「んッ!?!!」
何が企んでいるんだと口を開こうとしたその瞬間、チーノに唇を奪われ、突然の出来事に脳の処理が追いつかない。
しかもチーノは飴玉を口の中に入れたままなのか、カラカラと飴玉が歯に当たる音がする。
「ん、ふっ、は、ぁ……」
口の中が甘い。
唾液が甘い液体のような感覚に、腰が痺れて抵抗出来ない。だんだんしつこい甘さが癖になってきて、目がトロンと蕩けてしまう。
その様子にチーノは目尻を下げ、ひとりでにゾムの蕩ける顔を楽しんでいた。
飴玉は次第に音が鳴らないほど小さくなっていき、その時には俺はもう支えて貰わないと立っていられないほど身体の力は入っていなかった。
するとお互いの唇が離れるや否や、口端から零れた唾液をチーノに舐め取られ、悔しいがそれだけでドキッとしてしまった。
「箱落としてなくて偉いです」
「くっそ、やられたわ……」
「顔真っ赤で可愛い〜〜笑笑」
「ほんまにホワイトデー、倍にして返してやるからな」
チーノは倍のお返しを貰えると思うと内心嬉々に感じていたが、一方ゾムはチーノへの興味心が完全にバームクーヘンの方へと戻り、チラチラと視線誘導をしている。
さっさと部屋に戻りたいのか近くのダクトをチラチラと見ており、チーノとの会話もすぐ途切れるようになって早く終わらせたいのが見え見えだ。
悲しいが、そんな気まぐれなゾムさんも好きだ。
「あ。一緒に部屋で食べましょうよ」
「嫌や。部屋でひとりで楽しませて貰うわ」
「えーー、ゾムのケチぃ〜〜」
:::::::::::::::::::::
最後までご閲覧いただき、誠にありがとうございます。
こちらの投稿はお久しぶりですね
前回の投稿が十二月と知って驚きました😵💫
最近はR作品の執筆ににお熱でして
また筆のノリが良かったらこちらも投稿していきます😳💞
次→♡1214
[2026/2/17投稿]
コメント
2件
ストーリーめちゃくちゃ好きです🥲💕バームクーヘンってことは本命ってことですかね?🫣💗 早く食べたがってるzmさん可愛すぎて最高です😭🙏