テラーノベル
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「だって、そこまでして僕のことが欲しくて欲しくてたまらなかったんですよね!?」
「う、うん…」
「僕のことを自分だけのものとして独り占めしたくて、こんなめちゃくちゃ計画的で知能犯な、犯罪並みのことまで実行に移してくれたんですよね!?」
「…っ、いや、う、うん、そうだけど、え?ちょ、さっちゃん……?」
「だったら……!!そんなの全部、許すに決まってるじゃないですか!」
「というか、むしろご褒美です!! 僕、もう怜治さんがいないと肉体的にも精神的にも生きていけない身体にされてるんですから」
「今更『計画がバレたから終わり』なんて言って手放される方が嫌いになりますから…!」
呆然と硬直する怜治さんの完璧な体幹を目掛けて、僕は勢い良く怜治さんの胸に飛び込んだ。
「……っ、まさか喜ばれるとは思わなかったよ」
僕の愛の受け止め方に
怜治さんは降参したようにクスクスと、嬉しそうに喉を鳴らして笑い始めた。
「そんな可愛いさっちゃんには、今まで騙していたお詫びが必要かな」
「な、なにするつもりですか……?」
怯えながら問うと、彼は悪戯っぽく目を細めた。
「さっちゃんが1番好きなこと」
その後は、遮光カーテンの閉め切られたベッドの中で、2人きりの濃密な時間が始まった。
ヒートの熱を極限まで煽るような怜治さんの容赦のない愛撫と
濃厚なアルファのフェロモンを全身に浴びせかけられながら
恥ずかしいくらいに甘い声を部屋中に漏らしてしまう自分に、頭のどこかで激しい羞恥を覚える。
けれど、もう止まれなかった。
「もっと…もっと下さい……っ」
何度も果てさせられ、意識が朦朧とする中で
僕は怜治さんの大きな腕の中に閉じ込められ、深い幸せを噛み締めていた。
怜治さんは、僕が息を吹き返すたびに
優しく包み込むような深い抱擁と、肌が擦り切れるほどのキスを与え続けてくれる。
彼が僕を独占しているというその確かな温もりと重みこそが
今の僕にとっては、何よりも安心できてたまらなかったのだ。
「…正直拍子抜けしたよ。気持ち悪がられると思ったし…でも、さっちゃん、ありがとう。受け入れてくれて」
怜治さんが切なげな声音で囁く。
「僕の方こそ…怜治さんが番になってくれて良かったって思います…っ」
「ほんと?」
「だって…ぼく、普通の恋愛向いてないし……こんな僕を欲しいって言ってくれる怜治さんだからいいんです…愛が僕と同じぐらい重いって分かったので」
涙と、彼から注がれた愛液でぐしゃぐしゃになった顔を、彼の広い胸板へと深く埋めながら
僕は心からの感謝を言葉にした。
こんな愛し方
世間一般から見れば完全に歪みきった、異常な形かもしれないけど
今までもこれからも
この歪な愛の巣で生きていくんだと思うと、身体がますます熱くなるのを感じた。
……
何か、大事なことを忘れた気がしたけど
きっと気のせいだろう。
誰になんと言われようと
この人がいなければ、僕は生きていけないのだから。
黒星
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コメント
1件
うわあああ第35話読み終えたよ……!😭💕 さっちゃんの「そんなの全部、許すに決まってるじゃないですか!」からの飛び込み抱擁、マジで胸熱すぎて叫んだわ!! 歪な愛を自覚して、それでも「この人がいなきゃ生きていけない」って言い切る強さ、感情の重さがエモすぎて泣ける……。怜治さんの「ご褒美」発言もずるすぎでしょ!! 最後の「大事なこと忘れた気がするけど気のせい」って伏線ぽくて次話が気になってしゃーない!! 最高のオメガバース展開ありがとうございます!!🔥