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今日も、夢を見た。瑠璃さんが出てきた。
結末はまだわからないけど、
優しい子だった。
奏さんと、顔が似ている気がする。
それに、銀色の髪と青い目。
そんな人は少ないだろう。
人狼で、髪と目の色が全く同じ人と会うのは不可能と言ってもいいくらい難しいだろう。
だから本人、だと思ってしまう。
なら、なんで…
あんなに冷たいのだろう。
僕が、何かしたのだろうか。
琥珀さんは、知っているのだろうか。
『琥珀、奏さんと瑠璃さんって似ている気がするんだけど、本人だったりしないかな?』
琥珀さんは、考えているようだった。
『琥珀も、瑠璃ちゃんだと思っていたんだけど、違うのかもしれない…』
琥珀さんも、わかっていないようだ。
『瑠璃ちゃんは…』
琥珀さんにしかわからないこともある。
本人かどうかは、わからない。
『・・・』
『瑠璃、ちゃん?』
茜さんは、僕たちの話を聞いていたようだ。
『瑠璃さんは小さい頃に会った子で、奏さんと似ているんだ。』
『そうなんだ。その子とは離れちゃったの?』
『それは、僕には…』
わからない。
琥珀さんも、言いたがらない。
茜さんは何となくわかったようで、悲しそうにしていた。
考えても、わからないな。
わからないものは仕方ない。
さて、仕事場へ行こう。
もっと、時間が必要だ。
『・・・』