はぁ……なんでこんなことになるんだか。
「えっ、……と。」
みんなが旬に目を向けた。
「あの……最上さんと白川さんとしかお聞きしていないのですが……」
戸惑っている旬に最上が話しかけた
{嗚呼、すいません……。話すのを忘れてしまって。}
その言葉に白川が言った。
[まったく……何してるんだ。]
全員が目を見開いた。
2人……仲良くなったなあ。
そんなこと思っていると最上が口を開けた。
{すいません。このA級、上位は上位ですが、どれ程か計り知れないほどなのです。}
「計り知れない……?それほとんどS級では……?」
その言葉に全員が頷く
{いえ、それが……S級と言っても微妙な部分でして……,。}
嗚呼、そう言うことか。
上位中の上位だけれどこれまでのS級ゲートのデータを元にA級と仮定ってとこか……。
「……なるほど。」
「それは微妙中の微妙ですね。」
それなら納得だ。
この中にいるモンスターの魔力の圧が、強いのも。
これまでに倒してきたA級とはちがう。
別の魔力……?
言葉が見つからないな。
まあいい。
俺の仕事はこいつらを狩るだけだ。
……,さあ。
俺の経験値の糧となってもらおうか____。
不意に笑みを浮かべてしまった。
その姿に皆、身震い・ゾクッとした感覚。
魔力の感知が無くても。
一般人でもわかるだろう。
この人が化け物級の魔力を。
力を。
____スキルを。
所持していることを。
「そろそろ潜りましょう。時間もあるでしょう?」
俺は片手を上げて言った。
{それもそうですね。}
最上が言ったのであれば全員もれなく着いてくるだろう。
今回は8人。
A級が2人。
B級が3人。
S級が3人____________。
普段、S級がこんなに集まることなんてないだろうが、これはまあ、……
最上が誘わなければ、旬が出てくる気配が無かったせい……もあるのか、?
なんて考えてるうちにダンジョンに着いた。
「…………マジか、。」
あの神殿だ。
俺が、ハンターで最弱兵器と呼ばれていた頃。
大勢のハンターが死んだ場所。
俺の片足が、ちぎられた場所。
……観月さんの精神を、狂わせたあの神殿に入ってしまった。
カルテノン神殿に。
{何か知っているんですか?}
「……はい。知っているも何も、」
「俺が殺されかけた場所ですから。」
苦笑いをしながら言うと時がピタリと止まったようにみんなが固まった。
みんな冷や汗をかいている。
「……ある意味システムに救われました。」
「さ、行きましょう。」
その合図でまたみんなは歩き出す。
少し身構えていた。
それはそうだろう。
水篠旬。
S級を超えそうな男が。
殺されそうになった場所だから。
お疲れ様です!
え……112♡!?!?
ありがとうございます!!!
これからもよろしくお願いします!







