明晴side
僕はそのまま店の中に突っ込まれた
僕は持ち上げられていることに少し不満を持ち、ムスッとした顔をした
「なんでそんなにムスッとしてんだよ」
「誰のせいだと!?」
「あ、来たのか!」
と、話を遮るように秋雨くんが話しかけてきた
「うん、というか来ざるおえないというか……」
「まぁ、そうだよな……」
と少し申し訳なさそうな顔をしていた
「誰そいつ」
「玉緒の知り合いなのか?」
「いやー、それがさ……」
と言葉を詰まらせ、こっちに目配せをした
「あ、もういいよ隠すつもりないから……」
「了解ぞ」
「「「「???」」」」
佐野くんと秋雨くん以外はキョトンとしていた
「まずだけど、この見た目に見覚えないか?」
「あ、クイズ制?」
「というか、見覚えしかない……」
「それな」
まぁでしょうね
見た目変わってないもの
「そのアホ毛にその赤い目って言ったら晴明しかいないだろ」
と、その瞬間空気が重くなった
あー……
「で、なんでそんなことを聞いたんだ?」
「あの時からみんな思い出さないようにしてたの、知ってんだろ?」
「うっ……」
まずい、秋雨くんに矛先が……
「あのー……」
「ごめんね、この人たち切れると手つけられなくて……」
「いや、それは見てきてたから何となくわかるけどさ……」
「……え?」
「あ、僕晴明です……」
「……え!?」
と、歌川さんはその場で固まってしまった
「う、歌川さーん……?」
「え、あ、本当ですか?」
「本当です」
「あ、お、お久しぶりです」
「お、お久しぶりです……?」
「おい会話になってねぇよ、落ち着け」
「急に割り込んでくるじゃん」
別にいいけど……
「あ、ごめんなさい、なんかいきなりで……」
「こっちこそごめんね、それと、佐野くんそろそろおろしてくれない?」
と言ったが、下ろしてくれない
「ねぇおろしてよ!」
「なんかおもしれぇなこれ」
「何楽しんでんのさ!」
「佐野くん、そろそろ晴明先生下ろしてあげて……」
歌川さんの言葉でやっと下ろしてくれた
「というか、本当に晴明なのか?」
「ギャ!座敷さん聞いてたの!?」
「横にずっと居たわ」
どうやら、さっきの喧嘩に紛れてここにいたのだろう
「って、そろそろ止めないと秋雨くんが大変なことになる!」
「あいつ忘れられてたのか……」
「し、死ぬかと思ったぞ……」
「ごめん秋雨くん……」
僕は忘れていたことを謝った
「いやー、まさか転生するとは……」
「な」
「だけど、晴明だから全然ありえない話じゃないんだよなー……」
と、その場にいる全員が納得していた
「なんで!?」
「いや、お前殺しても死ななそうだし……」
「いや死んだよ1回」
「それ抜きでってことだよ」
いや抜きにしてもでしょ……
その言葉は心の中に留めておいた
「いやー、まじかー……」
「まぁ信じづらいよね……」
「それもそうだけどさ、この島に来てることも驚きだわ……」
「あ、そっち?」
てっきり転生してることを信じてもらえないかと……
「あ、そういえば」
と、泥田くんが何かを思い出したように入道くんの近くへよった
「あのこと、まだ解決してねぇなら晴明に頼ったらどうだ?」
「あー……まぁ」
あのこと?
僕はなんの事だか分からず、キョトンとしていた
「あのさ晴明、お願いがあんだけど……」
と申し訳なさそうに僕に話し始めた
コメント
3件
この後どうなるか気になります。話良かったです。続き楽しみに待ってます«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク
最近投稿してなくてすみません…… もう言い訳の余地ないです……