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刻の碧律

18 - 第14話「異端の共鳴」

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2025年02月22日

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第14話「異端の共鳴」




🚀 シーン1:再戦の予兆


ジェイコブが姿を消してから、数日が経過した。

ゼインは、コンクリートのビルの屋上で、じっと夜の街を見下ろしていた。

遠くのビル群に瞬くネオンライトが、彼のジャケットの裾を紫に染める。


「考え込んでんな」


ナヴィスが隣で、青い瞳を夜空に向けながら口を開いた。

彼の無造作な黒髪が風に揺れ、淡い光を反射する。


「……ジェイコブのことか?」


ゼインは小さく頷く。


「あいつ、確かに強かった。俺の《オーバーライド》を読み切った上で、カウンターを仕掛けてきた」


「それに、フラクタルを“盗む”っていう能力……やっかいだな」


ナヴィスも腕を組む。

彼の表情には、珍しく思案する色があった。


(フラクタル・スナッチ……俺の力を奪われた時の感覚、忘れられねぇ)


ゼインは拳を握りしめる。

そして、夜の静寂を破るように——


「よぉ、また会ったな」


その声とともに、銀髪の青年が屋上に姿を現した。





🚀 シーン2:ジェイコブ、再戦へ


「……ジェイコブ」


ゼインは静かに構える。


銀色の短髪に、知的な光を湛えた碧い瞳。

灰色のパーカーとジーンズというラフな服装にも関わらず、戦闘の隙がまるでない。


ジェイコブは、口元に薄い笑みを浮かべた。


「そんな警戒するなよ。俺はただ、続きをやりに来ただけさ」


彼は軽く指を鳴らす。


——空間が揺らぐ。


「またそれか!」


ゼインは即座に身を引くが——


「《ゼロ・ラグ》」


ジェイコブの動きが加速し、次の瞬間にはゼインの背後に立っていた。


「遅いな」


ジェイコブが手を翳す。


「《フラクタル・スナッチ》」


ゼインの体が再び硬直する。


「くそ……!」


(また奪われる……!?)


その瞬間——


「——させるかよ!!」


ナヴィスが、碧色に光る拳をジェイコブに叩き込む。


「《リバースバリア》!」


ジェイコブの攻撃が反転し、彼自身に向かう。


「おっと、なるほどね」


ジェイコブはギリギリでそれを回避し、距離を取った。


「さすが、二人がかりか」





🚀 シーン3:ゼインの反撃


ゼインは、深く息を吐いた。


(ジェイコブの動きは、フラクタルを使うと加速する……なら、)


彼は、左腕の刻印を光らせた。


「……試す価値はあるな」


「《オーバーライド》」


ゼインの手から、碧色の電撃が弾けるように放たれる。

ジェイコブの体が、一瞬だけ動きを止めた。


「——ッ!」


ゼインはその隙に間合いを詰め、ナイフを逆手に振るう。


刃が空を裂き、ジェイコブのパーカーの袖を切り裂く。


「ほぉ……やるね」


ジェイコブは笑う。


「君の《オーバーライド》、使い方を理解してきたな」


ゼインは拳を握る。


「お前のフラクタル・スナッチにも、突破口はあるってことだ」


ジェイコブは、満足そうに口元を歪めた。


「……いいね。日本の碧族、面白い」


そして、彼は再び後ろへ跳躍し、闇の中へと姿を消す。


「また会おう、ゼイン」


ゼインは、去っていく彼の背を見送る。


「……次は負けねぇ」


夜の風が、冷たく二人の間を吹き抜けた——。

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