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次の日
俺は教室に入り自分の席に座った。
そして数分後
司が教室に入ってきた。
途端にみんなが司の周りを囲う。
「碧唯おはよ〜う!」
「おうっ!おはよ〜」
そんな会話を繰り広げている。
「碧唯はなんの部活入んの?」
隣の男が司に質問する。
司は少し考えた後にこう言った。
「俺は…」
「帰宅部、かね〜」
正直意外だった。
こういう人って大体バスケ部とかバレー部とかサッカー部とか……
(そういうのに入るもんだと思ってたのに…)
俺は驚きを隠せないまま、思わず司の顔を注視してしまった。
すると……
「ん…なに?笑」
「意外だとか思ってんでしょ〜」
スッと我に返る。
「別に……」
「優姫は何入んの?」
司は少し表情を変えて俺なんかに質問してきた。
「……俺は」
口篭りながら言う。
「バレー部…」
「…バレー?」
司は微妙な顔つきで聞き返してきた。
そりゃそうだ。
俺なんかがバレー部とか…
(おかしいに決まってるよな)
「5歳からバレーやってんだ、俺」
司に弁解でもするかのように口が動いた。
「…へぇ〜。いいねっ、バレー 」
(わかりやすい態度……)
似合わないなら言ってくれればいいのに。
「瀬名ってさ、特選だろ?たしか」
隣からある男が割り込んできた。
「えっ…そうなの?」
司はまたもや驚いた顔になった。
ある男はまた口を開く。
「俺もバレーなんだ!よろしく」
手を前に出して握手を求める男。
俺はゆっくりと手を出した。
「俺の名前髙木 蒼真な!!仲良くしよーぜ」
イケメンで背が高くてキラキラした目。
こいつと俺なんかが釣り合うわけない。
━━━昼休み
「瀬名〜!一緒にご飯食べよーぜっ」
俺の肩を少し強く叩いてそう言ったのは蒼真だった。
「うんっ…」
友達ができた気がして、少しいい気分だった。
「そーいえば次委員会決めだけど、なににする??」
(たしかに……)
全く考えもしなかった委員会。
1番楽そうなのを選びたいが……
「決まってないんだ!じゃあさっ」
「俺と一緒に保健委員やらない?」
弾んだ表情で提案してくる蒼真。
誘ってくれて正直嬉しかった。
「うん…一緒に、しよう」
俺は考えることもせず即答した。
「委員会決めしま〜す」
担任がそう言うと各々が話し合いを始める。
そんな中蒼真は保健委員会の欄に
【髙木 蒼真】【瀬名 優姫】
そう書いて遠くから俺の顔を見てきた。
俺は小さく頷いて少し微笑んだ
隣から強烈な視線を感じる。
そちらを向くとやはりアイツだ
「……なに」
「優姫ってそんな顔するんだ」
「俺にはそっけないくせに」
司はそう言って不貞腐れた顔で
俺の方をじっと見た
「司と蒼真は…ちがう」
「は?なにそれ」
「……」
「”可愛い顔”して言うことキツいね」
あ……
(無理…だ……)
俺はあの日をさかいに
司とは関わらないようにした。