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目が覚めるといつもよりも体が重く軋むように痛かった。
まさか……もう吸血鬼化が始まったのかな…?
思うように体が動かずベッドから起き上がることもできず、体が浮いているような感じがする。
誰か……呼ばなきゃ。
聖さん……来てくれないかな……?
ガチャ
「…花月、大丈夫か…?」
「聖さん…どうして……?」
「…だって、今俺のこと呼んだだろ…?」
今……私、声に出していたっけ…?心の中で思っただけで…来てくれたの…?
「…花月の考えていること…全部感じる。もしかして…もう吸血鬼化が始まっているのか……?それなら…これは能力…?」
能力……?それっていいことなのかな……?
「…悪いことじゃない。吸血鬼は基本的に何かしらの能力を持って生まれてくる。悠夜の記憶操作や俺の炎なんかはそうだ。」
そっか……。皆と同じになれるんだ。
「…今悠夜も呼んでくるからちょっと待っててくれ。」
あ……聖さん、行っちゃうのか…。
ちょっと寂しいかも……。
「…寂しいか…?」
「え、あ……。」
思ったこと…全部伝わるのか。これは少し恥ずかしい気がする。
「大丈夫…だから…。」
「…すぐ戻る。」