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風子さんも動き出す? いいと思う〜💪
プレゼント以外も買い物しながら帰った日の夜。
「ねぇ、パパ…最近、時々だけど、千愛の話を聞いていない感じって、大丈夫?」
ここで止めては夫の反撃にあってしまうから、一気に続けた。
「女の子の成長は早いっていうし、敏感な年頃に突入するし、年頃になるとパパを遠ざけるとか嫌いっていう子もいるっていうのも聞くから大丈夫?私から見ても、家でスマホを持ってウロウロしているのはわかるから、千愛も何か思っているかも」
ここまでドキドキと緊張しながら言ってみた。
私はあなたの変化に気づいている…千愛も気づいているかも…と投げてみたのだ。
「何か……って、何かってことはまあ、なんだろ…」
……えっ……?
これまでなら、キレているはずの夫が、しどろもどろ焦る。
「あのヘアワックスって言った時は、私もおかしな匂いだと思って、そこからいろいろと不自然なことも感じるけど…あれは千愛も臭いって嫌そうだったから気を付けないと…」
「ただの試供品に気を付けるって…」
「子どもはいろいろと敏感だと思うからってこと…私より敏感かもしれないし。私が不自然と感じているよりあの子の方が嫌悪感とか持っていたら……みたいに考えなくもなくて……」
「何度も言われなくても…千愛は……だ、大丈夫だっ…」
「そうだといいけど。疑うようなことを言ってごめんなさい」
「………ぁあ……」
「今日もパパの落ち着かないキョロキョロに、千愛も気づいていたわよ」
浮気でしょ?とは、怖くて言えなかった。
でも……無意味に髪を手で撫で、顔を擦り、落ち着きがないという、これまでに見たことのない夫の姿を見て、私は裏切りを確信した。
このとき夫は、私が浮気に勘づいたと悟ったらしい…口にはしなかったけど。
ここで私は、ショックもあったけど満足感もあった。
この慌てた落ち着きない夫を見て、ほんのわずかに気が済んだ。
ああ……思い切って言ってみてよかった。
自分が何かアクションを起こさないと、何も変わらないのだと気づいた。
自分で動く…自分で変える……
私も何か外で仕事をしてみようかしら。