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私たちは校長に続いて階段を降りて行く。もう2階分は降りた気がするんだけど……。
校長「ところで、二人はお友達なんですか?」
ひより「少し話す程度の仲です」
私は校長の問いかけにすかさず答える。
慎也「いや、違う!俺たちは友達だよ!もう大親友!!」
ひより「いや、私たち会ってまだ数日とかそのくらい……」
校長「仲良しのようですね」
なんだか嫌な予感がする。
そんな話をしながら、校長室とはとても言えないような、地下室のような暗い部屋につく。
校長はこちらを振り返り、私たちを見ないで、床に目線をやりながら言う。
校長「最後に…お二人は、まだ一度も殺し合いをしていませんよね?」
ひより「え?」
慎也は殺し合いに参加してるんじゃないの?
慎也「そうだけど…それが何かあんの?」
あ、そうか、確かに慎也は楽しんでる、とは言ったけど、殺してるとは言ってなかったのか。
なら、無駄な喧嘩だったな。後でまた謝っておこう。
校長「仲が良いのはとてもよろしいのですが、ただ…」
そう言いながら、校長は階段を登っていく。
それに続いて階段を登ろうとした時、
”バンッ!!”
その瞬間、上からシャッターが降りてきて、先に進めなくなる。
ひより「…はっ?」
慎也「え、え?」
その出来事に、私も慎也も混乱する。
予感が的中した。
校長「それは困るんですよ。この学園は”殺し合い学園”。一度でも殺し合いに参加してもらわなければいけないのです」
ひより「つまり…どうしろと?」
シャッター越しでも校長の声はよく聞こえる。
私の声も、この部屋によく響く。
校長「お二人には殺し合ってもらいます」
慎也「は、はぁ?!」
なるほど。だから、「ちょうどよかった」か。
クソ野郎。