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かわそ
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#大学パロ
かわそ
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牛丼屋の会計をお互いに済ませ、店を出る。
さっきまで夕日が綺麗に見えていたのに、今はもうすっかり暗くなっていた。
いつも通る道だが
街灯が切れかけているのか
チカチカと点滅していた。
ふと、不安になり彼に近づいて歩く。
たぶん彼は、僕が夜道を苦手な事にずっと前から気が付いている。
でもなにも聞かず、ただ隣を歩いてくれる。
その気遣いが、優しさが、、
僕の心を落ち着かせる。
「じゅう、上、見てみ?星綺麗やで」
声につられて上を見上げる。
ほんとだ。
周りが暗いから余計に綺麗に見える。
「きれい…」
ぽつりと呟く。
「ほーんま綺麗やなぁ」
「俺、星なんて久しぶりに見たかも、」
「じゅうはさ、夜、下ばっかり向いて歩くもんな!」
「…」
「… ..じゅうはいつも下にお金落ちてへんか、探しながら歩いてるんやろ??笑笑」
ふははっ と笑いながら僕の肩をぽんぽんっと優しく叩く。
「それはしゅんでしょ?俺はそんなことしませーん!!!」
「ふっははっ!!俺だってそんなことせんよー!!でもまぁ落ちてたらこっそり拾うけどな!」
「おいこら!すぐ交番持ってけよ!!」
「ふははっ!!わかっとるって!!!」
「…でもまぁじゅうはさ。
帰り道はいつも俺が隣にいるんやからさ、なんも心配せんでええんよ?な?」
彼は立ち止まり、僕の髪を優しく撫でながらそう言った。
なんだか、泣きそうになった。
「しゅん、ありがと」
聞こえるか聞こえないかぐらいの声で呟いた。
「さぁ!さっさと家帰って明日の準備せな!」
まだ立ち止まったままの僕の手を掴んで歩き出した。
僕はその後ろ姿を見つめる事しかできなかった。
心なしか、月明かりに照らされた彼の耳は赤く見えた。
To be continued……
コメント
1件
いやあ、このエピソード、すごく良かったです。夜道の不安に寄り添う「しゅん」のさりげない優しさがじんわり沁みました。星を見上げるシーンから始まる掛け合いの関西弁のノリも自然で、二人の距離感が丁寧に描かれていて。最後に耳が赤くなる描写、あれで全部持ってかれましたね。日常の一瞬を切り取っただけなのに、関係性の深まりがひしひし感じられる、素敵な話でした。