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#ちゃのざき
かわそ🍼💙 ☁️💫
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D a i ©
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牛丼屋の会計をお互いに済ませて、店を出る。
さっきまで夕暮れが綺麗に見えていたのに、今はもうすっかり暗くなっていた。
いつも通る帰り道。
街灯が切れかけているのか、チカチカと不規則に点滅していた。
ふと不安になって、僕は彼に少し近づいて歩く。
たぶん彼は、僕が夜道を苦手なことにずっと前から気がついている。
でも何も聞かず、ただそっと隣を歩いてくれる。
その気遣いや優しさが、僕の心を静かに落ち着かせてくれた。
「じゅう、上、見てみ? 星綺麗やで」
声につられて、上を見上げる。
ほんとだ。
周りが暗いから、余計に綺麗に見える。
「きれい……」
ぽつりと呟いた。
「ほーんま綺麗やなぁ」
「俺、星なんて久しぶりに見たかも」
「じゅうはさ、夜、下ばっかり向いて歩くもんな!」
「……」
痛いところを突かれて黙り込む僕を見て、彼は言葉を続けた。
「……じゅうはいつも、下にお金落ちてへんか探しながら歩いてるんやろ~?」
ふははっと笑いながら、僕の肩をぽんぽんと優しく叩く。
「それはしゅんでしょ。僕はそんなことしないもん!」
「ふっはは、俺だってそんなことせんよ! でもまあ、落ちてたらこっそり拾うけどな!」
「おいこら。すぐ交番に届けてよ」
「ふはは、分かっとるって!」
ひとしきり笑ったあと、彼はふと真面目な声に戻った。
「……でもまあ、じゅうはさ。帰り道はいつも俺が隣にいるんやから。何も心配せんでええんよ? な?」
彼は立ち止まり、僕の髪を優しく撫でながらそう言った。
なんだか、急に泣きそうになった。
「しゅん、ありがと」
聞こえるか聞こえないかくらいの声で、そっと呟いた。
「さぁ! さっさと家帰って明日の準備せな!」
まだ立ち止まったままの僕の手を掴んで、彼はぐいっと歩き出した。
僕はその背中を見つめることしかできなかった。
心なしか、月明かりに照らされた彼の耳が、少し赤く見えた。
To be continued……
コメント
1件
いやあ、このエピソード、すごく良かったです。夜道の不安に寄り添う「しゅん」のさりげない優しさがじんわり沁みました。星を見上げるシーンから始まる掛け合いの関西弁のノリも自然で、二人の距離感が丁寧に描かれていて。最後に耳が赤くなる描写、あれで全部持ってかれましたね。日常の一瞬を切り取っただけなのに、関係性の深まりがひしひし感じられる、素敵な話でした。