オレは役になりきることを「転生」と解釈している。
「自分」では無いものに「なる」から。
オレの知らない「誰か」に「なる」から。
だから「転生」と捉えるのがオレにとってとても都合がいい。
そいつが「何が好き」で、「何が嫌い」で、「何が得意」で、「何が苦手」か。
「どんな家柄」で、「どんな生活」で、「どんな生き様」で、「どんな変わり方をした」か。
オレがやってきた役は、「表現者」になったり、「研究家」になったり、「救世主」になったり___
色々と。
数多の役を。
何回も。
ずっとずっと。
いつからだろうか。
ショーを「仕事」と捉えるようになったのは。
いつかはショーを「夢」と捉え、いつかはショーを「趣味、特技」と捉え、いつからか「仕事」になった。
いつかは「楽しかった」物も、今は「苦しい」物。
いつかは「楽しみだった」物も、今は「やりたくない」物。
いつも「完璧なショー」、「完璧な演技」を求められて、苦しくなっていく。
苦しく、苦しく。
ショーをしている時だけは「他人」に「なった」つもりでやらないと。
「転生」と思わないと。
苦しくなって、やりたくなくなって、いつの間にかやらなくなる。
そんなショーを、楽しんでいた。
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