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𝕥𝕚𝕥𝕝𝕖
数光年先で恋をして
cp prak
pr 「また星を見てたん?」
そう呼びかけると、星のように輝く金髪をもった青年が振り返った。
ak 「あ、prちゃん。」
「うん、こんなにも美しく輝いている星々は何十年、何百年も前のものだと思うと儚くて、」
pr ( akがこう思うのも俺のせいやんな )
2人はある研究所に、所属し
同じ夢を語り、ときにはぶつかり合うも
同じ空を見上げて、同じ夜を過ごしてきた。
しかし、所長から先日任務を言い渡された。
pr「akは地球に残るもんな」
ak 「…、うん。」
「次のプロジェクト、俺が責任者になるからね」
prは何も言わず、星に視線を戻した。
それはもう、何度も聞いた未来だった。
__自分は遠征船にのる。
何日も旅をし、新しく見つかった星を調査しに行かなくてはならない。
そして、帰ってくるのは5ヶ月後だ。
青い惑星が、窓の向こうでゆっくりと遠ざかっていく。
冷たい星間航路の中、prは指先で曇ったガラスをなぞった。
出発の日、akは笑っていた。
あのやわらかな声が、今も耳の奥で残響のように鳴っている。
ak 『__帰ってきたら、花を見に行こう。
あの美しい花々が咲いている丘に
ちゃんと約束ね?』
その言葉だけを、prはずっと繰り返している。
宇宙船の中は、時間の流れが地球とは違う。
光速に近い速度で進むこの旅では、prの1ヶ月が地球での10年になる。
だから、もし帰ることが出来ても_
akはあの空の下には居ないかもしれない。
それでも、彼の声だけはprの胸の中に残り続ける。
船のAIが静かに点滅する。
《通信ログ、再生しますか?》
prはうなずいた。
記録の中から、akの映像が映し出される。
prにとってはつい最近のことだ。
つまり、何年前の彼―――地球にいた頃の彼が、笑いながら言う。
ak『また空を撮ってるの?ほんと好きだね、星w』
pr『だって、君が見てるかもしれないから』
当時の自分がそう答えていた。
あの頃は、まさかこの言葉がこんなにも重いものになるなんて思わなかった。
今、prが見ている星の光は、何年も前に放たれたもの。
その中には、もう存在しないものもある。
けれど、光だけは旅を続けて、prの瞳に届く。
―――それはまるで、akの記憶みたいだ。
船が地球に帰る最終航路に入る頃、通信装置が揺らいだ。
電波が届くはずのない距離で、微かな信号が拾われる。
pr 「、 ak?」
ノイズ混じりの音声が流れた。
それは確かに彼の声だった。
ak 『___おかえり、pr 。』
喉が震えた。
涙が、無重力の空間に丸く浮かぶ。
AIが解析を告げた。
《信号の発信源、地球。 時刻、出発の40年後の記録です。》
10年も前の声。
けれど、ちゃんとprのところへ届いた。
彼の、akの言葉は、時間を超えて届いた。
まるで”未来の自分”に向けた、愛のメッセージのように。
帰還後の地球は、少しだけ姿を変えていた。
俺たちの住んでいた街も、季節も、prが知るものとは違う。
けれど、丘の花々はそのままだった。
mb 「おかえりなさいませ。
akさんの後を引き継ぎ責任者となりました。
どうぞ、丘まで行ってください。」
pr「ああ、ありがとう」
降り立った丘には、白い花々が咲き誇っている。
そんな真ん中にひとつの石がそびえ立っており、花束が置いてあった。
pr 「ただいま。 約束、守りに来たよ。」
風に揺れる白い花の丘で、prは静かに笑った。
空を見上げる。
あの日、2人で見た星が、今も同じ場所で輝いていた。
―――数光年先で恋をして。
そして、光が追いつくように
その恋は愛になってちゃんと帰ってきた。
改めて500人ありがとうございます。
いったら、ずっと出そうと決めてた作品を出せて嬉しいです。
いつもありがとうございます。
初めてのノベルで、不慣れな部分もあるけど💦
これからもよろしくお願いします!
コメント
1件
めっちゃ面白かったです❗️ 改めておめでとうございます🎊