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受験終わったぞ!卒業終わったぞ!自由だ!!!!!!!!(書き始めたのは春休み初期だったのにもうすぐ入学式だぜ申し訳ございませんッ🙇‍♂️)



・小峠さんが久我くんに薬を飲まされる

・両者共に♡が使われています

・小峠さんは無自覚ですが久我君が好きです。好きじゃなかったら多分久我君は行動に移せてません。

・久我さんは激重なので少し暗め注意!

・勿論この後ハッピーエンドです。

・五分くらいで読めちゃう位短いし誤字脱字あるかもスミマセンアッタラオシエテクダサイ

以上がよろしければどうぞ!









俺の名前は小峠華太。夜の商店街の見回りを終え、いつもより増して疲弊している中堅の極道だ。



「はぁ…最近は何故か揉め事が多いな」


1件目はお得意先のバーで半グレ共の粛清、次にホストクラブ、ホテル、キャバクラ…あちこちで衝動が起きている。


「今日の分の書類作成は終わったしこのまま帰っても良いらしいが…歩くのも面倒だな。どこかホテルにでも泊まろう」


そう思いホテルの並んでいる区域へ足を運ぼうとしたその時


「小峠さん!」


後ろから声がかかった。

この活気のある声は…


「…久我くんか」


「お疲れ様です!見た所巡回中っぽそうですけど随分やつれてますね…大丈夫ですか? 」


そう言うと久我は俺を心配そうな顔でこちらを覗いてきた。


「色々あってな…少し疲れているんだ。あと、もう巡回は終わったから大丈夫だ。これからホテルにでも泊まって休む」


そうこれからの予定を久我に伝えると、眉を下げていた久我が目を輝かせながらこちらを見ていた。


「うわ、どうした」


「これからホテルに泊まるって事はもう事務所には帰らないんですよね?自宅にも帰らないようですし…なら、俺の部屋に泊まりませんか!?ホテル代浮きますよ!」


そう久我はハキハキと喋ってきた。

夜だっていうのに元気あるなコイツ。

いやしかし、コイツもコイツで疲れてるだろうから泊まってしまっては迷惑だろう。


「それはとてもありがたいが…お前も疲れてるだろうから気を使う必要は無い。持ち金も余裕があるし、別に大丈」


「いや普通に俺が泊まって欲しいだけです。小峠さんの匂いが俺の布団につくかもしれないチャンスですから」


「…そうか」


なんというか、たまに俺に対して引く内容を話してくるのはどうにかならないのだろうか。顔には出してないが流石の俺でも困惑する。

……だが、どうやら俺がコイツの家に泊まっても邪魔にはならないようだな。


「…それなら、邪魔してもいいか?」


「っ! マジっすか、勿論です!ありがとうございます!あそこにバイク停めてますから送りますよ!」


「ああ、ありがとう」


そう言われ、俺は久我の家に向かうことになった。

















バイクにより玄関まで連れてこられると、久我は内ポケットに入れていた鍵をドアノブに差し込み、ガチャリと音を立てドアを開いた。


「どうぞ、中が少し汚れてるかもしれませんが」


「全く構わない、泊めてくれるだけでありがたいしな」


そう会話を交わし、俺は久我くんの家の中に入り、リビングの方へ向かった。

するとドアの方から再び金属音が鳴った。

どうやら内鍵を閉めたようだ。


「…?」


それだけなのだが、どこかその後ろ姿に恐怖を覚えてしまう。


「…久我くん…?」


「……どうしましたか小峠さん?もしかして、着替えが無いとかですか?大丈夫ですよ!もしそうなら喜んで俺の貸してあげますんで」


そう言うと久我はニッコリ笑った。


(気のせい、か…)


俺がそう考えていると、どうやら飲み物を入れてくれていたようで久我がコップを持ちながらこちらへ歩いてきた。


「どうぞ!疲れているようなので眠りやすいホットミルク入れてきたんですけど、甘いの飲めますか?もし苦手でしたら俺が飲むので気使わないで下さい!」


そう言うと久我は俺にコップを差し出してきた。


(ホットミルクか…あまり好みでは無いが折角入れてくれたんだ。ありがたく頂こう)


「いや、大丈夫だ。貰おう」


そう言い、俺はホットミルクを喉に流し込んだ。

最近甘いものはとってなかったが久しぶりに飲むと結構美味しい。


(にしてもこのホットミルク、やけに甘いな…。だけど美味いし、後でどこで買ったか聞いておこう)


そう考えていると


「そうだ、お風呂入るでしょう?着替え取ってきますね 」



「ああ、ありがとう」


そう言うと久我くんは奥の部屋へ消えていった。


「はぁ…眠い」


何を隠そう俺は現在二徹目であり、通常時より睡魔に限界がきていたのだ。


「それにホットミルクも飲んだしな…」


こりゃ、風呂に入ったらすぐ爆睡するな 、

と考えて俺は苦笑いした。


(…にしても…)


「何だか暑いな…風邪か?」


そう、今の俺の体を触るとどこか火照っており首辺りの体温が高い。おおよそ37.5度くらいだろうか。


「不味いな…体調壊しちゃ組に迷惑掛かるし、ちゃんと寝るようにするか」


そう思いながら、再びホットミルクを飲むため体を動かすと




「ひあ”っ♡!?」


突然俺の体の中に甘い感覚が駆け巡り思わず口を塞ぐ。刺激が強すぎるあまりその場に膝をついてしまい、息も荒々しくなった。


「な…何だ、これ……っ?」


俺は震えながらもそう呟く。

これは風邪では無い、恐らく何が薬を盛られたのだろう。


(どこだ…どこで薬を盛られた…?)


今日口にしたものはコンビニの飯とエナジードリンクだけ。異物混入はほぼ有り得ないだろう。後は久我からの……


(は……)


「…まさ、か…」


俺がそこまで考えるとガラリと扉を開け奥の部屋から久我が出てきた。


「く、久我くん」


俺は震えながらそいつの名前を呼ぶ。それに反応するように久我は俺の方へ歩み寄り、俺の前に来ると膝を降ろした。


「良かった、効いたんすね」


「なっ……」


効いたんだと、彼は確かに言った。

嘘だ、一体何故、コイツの恨みを買うような事なんてした覚えは無いのに。


「どうして……っ、こんな事を……!!」


喋るだけでも息が上がる。それにより肌と衣服が擦れてしまい甘い声が出てしまいそうになるが気合いで噛み締める。

まずい、先程より苦しくなってきている。


「一体何の毒を盛った……っ、答えによっちゃ生かしては…」


「その体で何か出来ると思ってるんですか?あと、何か勘違いしてますね」


そう言い、久我くんは先程鍵を出したポケットから1つ桃色の小さな瓶を取りだした。


「コレ、俺が盛ったのは媚薬っすよ、媚薬」


そう久我は当たり前の様に言った


「…は……?媚薬って、尚更何で…!」


好いてる女性にならまだしも、先輩である俺に盛るなんて理解が追いつかない。

すると久我は少し考えたあと少し顔を赤くしてこう言った


「…小峠さんが好きだから」


「え…」


「小峠さんの諦めない所とか、信念とか、優しさとか…出会った頃から全てに惹かれたんです」


久我がそう言って顔を伏せた。一応とても好かれているとは思っていたがまさか恋愛の方だったとは。

よく見ると耳まで赤くなっている。

こんな状況なのに何だかこちらまで恥ずかしくなってきた。


「そ、そうだったん…だな、」


「……でも」


すると突然先程まで取り巻いていた穏やかな空気がおかしくなった。


「でも、小峠さんは誰にでも優しいから他にも好かれてる人は沢山います。家に来る前に会った女性も、この前助けた嬢も、小峠さんに惚れてるっぽかったし」


「なっ!?」


今日会った女性の事は機密事項。なぜコイツが知っている?


「な、何でその事を知って」


「きっとこのままじゃ誰かに小峠さんが取られてしまう…だから俺思ったんです」


俺の質問にも答えず話し続けた久我が突然静かにこちらを見て笑ってこう言った。









「取られる前に自分のモノにしなきゃいけない、って」












「…は……?自分のモノって…」


勿論俺の頭は困惑する。しかしお構い無しに久我は喋り続ける。


「はい!だからその為に媚薬を使いました。初めては痛くしたい訳じゃ無いので」


そう言って久我は神妙に笑った。


「初めて…?…っ、まさか!」


ここまで聞いて俺はようやく理解した。

媚薬を飲ませたコイツは、久我は、俺の事を強姦しようとしているのだ。


「やめ…っ、俺に、近づくな……!」


どこか声が震えている。


「大丈夫です。優しくしますし、ちゃんと手加減しますから…♡」


そう言って久我は俺の手を取り手の甲にキスを落とした。

それだけで薬のせいで蕩けきった体は反応してしまう


「っ〜〜♡!ひっ…ぅ”♡」


俺は必死に声を抑える


「うわ、可愛い……。こんな状態で犯したらどうなるんだろ…?♡」


そう呟くと久我は再びこちらへ手を伸ばし俺を抱き抱えた。


「ひっ、!?♡やめ、触るな、ぁ”、っ♡」


「声抑えてるパイセンも可愛いけど、声も聞きたいなぁ。ま、どうせすぐに聞けるか」


そう言うと久我は寝室の方へ歩き出した。歩く時の振動さえ敏感な体は拾ってしまい、何もかも快楽に変えてしまう


「ぅ”っ♡、はぅ”ぁ♡!っ、!♡や、やら、っ♡止まって…!」


「大丈夫っすよ〜♡もう 着きますからね〜♡」


こうして俺は寝室に連れてこられてしまい久我によって優しく布団に寝かされる。

ここまででも既に限界だ。


「なぁ…頼む、まだ間に合うから…やめてくれ…」


俺は最後まで久我へ説得を試みる。しかしその訴えは無情にも散った。


「…もう無理ですよ、俺を止めるのは。明日は休むって連絡してあるんでそこは心配しないで下さい」


そう言うと久我は寝室のドアノブへ手を掛ける。


「大好きです、小峠パイセン。愛してます♡」


そう言い、寝室の扉は閉められた。














全く、小峠さんってば馬鹿だなぁ。


ノコノコと俺の家に着いてきてしまうなんて。


甘いものが苦手なら素直に断っちゃえば良いのに。


俺に失望したならば嫌いだと、言えばいいのに。


だけどきっとそれらをしなかったのは俺を思っての行動から来ているんだろう。 まぁ、そういう所が好きな所なのだけれど。



そう、小峠さんを運びながら思う。

歩く事により体が揺れるからか、それに反応して小峠さんが声を抑えている。その姿がより加虐心を加えられるのを本人は知らないだろう。しかし流石に、好きな人を怖い目に合わせた事には罪悪感が芽生える。

でも今更引く事なんて出来ない。


(……あぁ、楽しみだなぁ♡)


そう思い、俺は寝室の扉を開けた。





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だいすきです(

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おめでとうございます!そして今回の作品も神!大好き!愛してる!!

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