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「 その心配は、ないで…! 」
「 あしっちゃん?! 」
「 蘆谷先生…そ、その方は…? 」
蘆谷先生の隣に立った人はどこかで見た人だった。
「 た、龍樹選手…? 」
自分の目を疑った。なんでここにいるの…?
「 刻龍樹さんです。元日本代表の…君たちの監督です。 」
元日本代表…?引退…?ちょっとネットで引退するかもみたいな噂は見た事あるが…
「 あ、あの…こ、刻…た、龍樹選手…あ、龍樹さん…は…い、引退…したんですか…? 」
「 えっとね、バレーボール連合の部署に変わったんだ。
つまり新人教育~的な…それで見込みのある高校に行って監督を務めて、その高校を 」
「 全国優勝させる。 」
龍樹さんはそういう。空気が止まる。
「 そう、言われたんだけどね。ってことで僕は君達の監督を務めて全国優勝させる為にきました。
よろしくお願いいたしまーす! 」
刻龍樹さんは明るく言うが、俺たちはバレーをしてれば一度は聞いたことある名の選手を目の前に固まる。
「 じゃーみんな、ほら、固まってないで。試合するんでしょ?
やってみせてよ。あ、一年生の子達は今日が初なんだよね? 」
「 あ、そうですね。 」
蘆谷先生が答える。
「 じゃあ、みんな自分の精一杯を出す事!以上!ほい、体冷える前に始めるよー!」
「 は、はい!じゃあ、さっき言ったチーム分かれんべ! 」
一番最初に口を開けたのは三守さんだった。
「 は、はい! 」
そう返事して2チームに分かれる。