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兄さん~!
わあ杏子…
出かけるのに着替えてた正哉…
野村秘書もびっくりした。
杏子お嬢さん…
黒のネクタイをしめてた兄に問いかけた…
「ねぇ野村さん…明良さんが亡くなったっていうのを何故報せなかった!」
「お前別れたんだろ…」
わ…
開いたドアに寄りかかり立ってた瀧澤専務が
「…正哉…バレたか」
「何故よ何故瀧澤さんまで私に隠す?」
「陸さんに言うわよ!」
琴音が見えた。
兄の世話人、コーディネーターの杉本琴音
「また兄妹喧嘩ですか?…」
琴さんすまないな…
「はい杏子さんの喪服をご用意いたしましたバレない訳ありませんよ、倉田社長にお世話になってたっていうのにね」
「後気遣いありがとうございます。杉本さん笑っ」
「ねぇ兄さんにお似合いよね琴音さんがお嫁さんになったら」
「社長?…杏子さんには未だお話されてないのですか?…」
「佐和子さんからご紹介された宗方美紀さんの事…」
「誰って…」
「だなぁ…話すか…」
更衣室で着替えてきた私が顔を出した。
美紀さんって誰なの?
わあおふくろにそっくりになったな…
ポニーテールにした私、
兄さん~
「陸も見えたな」
ハイエースを借りてきた。
「琴音さん行かないの…」
「行きませんよ…杏子さんのお世話になったお方ですので…」
「ごめんね…杏子さん明日のデート…」
「何気にしてるの…」
「杏子の買い物袋生物入ってるか?」
秘書の野村さんがアイスボックスに入れましたから。
「温令が聞くのか?…」
「バッテリーあります」
「場所分かります?」
野村さんが西区の松林寺ですよ。
でっかい寺だ!
ワゴン車を駐車場に停めた。
案内人がいた。
4人の男性、
兄さん達は回りの人から目立った。
倉田社長が仏の前に座り込んでた
あなた?…中一商会の社長が見えたわよ…
挨拶した私と兄が
杏子ちゃん…
報せて欲しかった…
ごめん…
君の事言ってたよ…したかったって…
「ごめん…なさい…今何て?」
「明良が君と結婚したかったって…」
「おじ様泣かないで…」
「早希子…この娘だよ明良が嫁にしたかったっていってた娘だよ…」
「杏子ちゃん?…」
「おば様になかなか会えなかったですね」
佐原さんが見えましたが。
顔を見せた
杏子…
「ご無沙汰しております…」
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