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私と彼女の重なり合う気持ち

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私と彼女の重なり合う気持ち

3 - 第3話 「感情」じゃなくて「気持ち」

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2022年04月09日

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「雪、最近変わったね。」

「変わった?」

「うん、なんて言えば良いのかな。

 最近、雪が書く歌詞今までのと雰囲気変わったなと

 思って。」

「あ、それボクも思った!」

「そうかな。」

「何かあったの?」

「大した事じゃないんだけど、鳳さんって言う後輩の

 子とお弁当を食べる事が増えたよ。」

「鳳さん?」

「前に話した、二人三脚でペアを組んだ子。」

「ああ。雪の作り笑いに気づいてるかもって、言って

 た子か。」

「うん。後、鳳さんには全部話した。

 感情が無い事とか。」

「え? 話したの? 何で?」

「何でかは自分でもよくわからないんだけど、

 鳳さんと居ると不思議な感覚を覚えるの。

 一緒に居ると落ち着くっていうか、そんな感じ。

 だからかな。」

「そっかー。でも、ボク驚いたよ。

 雪がボク達以外に心を許せる人が出来るなんて。

 ね、えななん。」

「確かに。 少し、驚いたわ。

 雪は、その子の事どう思ってるの?」

「どう思ってる?」

「その、鳳さんだっけ。その子を見ると何かを

 感じるとかそういうの。」

「それ、私も気になってた。

 もしかしたら、雪を救う曲のヒントになるかも

 しれない。

 教えてくれる?」

「うん、分かった。 少しだけ、心があったかくなったり、穏やかになる。

 後、鳳さんの笑顔を見てると、胸が締め付けられるような感じになる。 こう、抱き締めたくなるような

感じ。」

「ねえ、2人とも。 ボク分かっちゃったんだけど。

これってもしかしなくてもそういう事だよね。」

「多分ね。 雪は、自覚ないんだろうけど。」

「雪、その感情が何だか分かる?」

「分からない。 何の感情なの? 教えて、K。」

「きっと、「好き」って「気持ち」だよ。」

「「気持ち」? 「感情」じゃなくて?」

「ボクも「感情」なんて堅っ苦しいものじゃなくて、

 「気持ち」だと思う。」

「「感情」じゃなくて「気持ち」。まだ、分からない。」

「きっと、鳳さんって子と一緒に居る時間が増えたら

分かるんじゃない? 分かんないけど。」

「ありがとう、えななん。」

「あ、あんたに言ったんじゃないからね!

 独り言だから!」

「えななん、やっさしい〜!」

「うるさい!」



「感情」じゃなくて、「気持ち」か。

まだ、分からないけど。

鳳さんと居たら、きっと分かる気がする。

私と彼女の重なり合う気持ち

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