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出発してからしばらくして馬車が止まった馬「申し訳ありませんクルア殿。国王様に頼まれましたのはここまでで、」
馬車の運転手が話しかけてきた
止まった場所は街を抜け、野原を越えた先の深い森に入る前だった
その深い森を抜けた先に魔王城がある
『ありがとうございました。帰る際にはお気をつけて』
馬車をおり、運転手に礼を言う
馬「無事を祈っています」
もう一度礼をし、深い森の中へ行く
『無事か・・・、魔王討伐なんて始めからする気もないんだけどね。魔王城へ着いたらやられたように見せかけよう』
(レイラ姫には申し訳ないけれどもうあの国で暮らすのは疲れた。あの子は立派になった。僕が一緒にいる必要も無いし、あの国王のことだしきっと幸せに暮らしていけるだろう)
そんなことを思いながら深い森の中を進んでいると声が聞こえてきた
?「ちょっと、やめて!」
その声の場所に行くと黒いクラゲのような足の生えた四角い魔物?が魔獣に襲われていた
(体長は約3m、魔力が蔓延っているこの場所の住人ならそのくらいか、)
魔獣が魔物に飛びつこうとした時
『弱いものいじめはやめなさい、みっともないですよ』
剣でその魔獣を抑える
それでもガルル、と唸るので少し睨みをきかせるとキュイン、と言って去っていった
?「あの・・・ありがとうございます、でもどうして人間のあなたが魔物なんかを助けてくれたんですか?」
そう聞いてくるので不思議がりながら
『助ける事に種族は関係ないでしょう?』
と言うと魔物は笑いだした
?「すいません、そう言われると思ってなくてでもそうですね」
ありがとうございますと再度礼を言われた
『では僕は先を急いでいますので、お気をつけて』
?「あの!名前を聞いても?」
『アリーシャ、アリーシャ・クルアと申します。貴方は?』
?「レウ・クラウドです!」
『でも僕の名前なんか知ってももうすぐ居なくなってしまうけど・・・』
気づかれないようにボソッと言う
れ「?今何か言いましたか?」
『いえ』
ではと再度別れを告げ先へ急いだ