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Side Kty
僕はΩだ。Ω性であるというだけで迷惑者扱いされては周りから疎まれやすい僕たちは「αに従うための生き物」「性処理の対象」なんて散々酷いことも言われてきた。
昔から主に配信をするネット活動者として生活してきたため、ネット特有の匿名性も相まってそういった声は人一倍よく耳にしてきたと思う。
だからΩであることは基本他人に言ってこなかった。ネット上で活動するのなら特に言う必要も無いし、数ヶ月に1度訪れるヒートも抑制剤を飲めば抑えることが出来たから。
だから考えたこともなかったんだ。番を作るだなんてこと。
彼との出会いは正直偶然だった。
“New Project” と題し、AMPTAKを結成することになった時初めて6人全員で顔合わせをすることになった。
「はじめましてけちゃです」
あっきぃ、ぷりちゃん、ちぐ、あっちゃん、それぞれにぎこちない挨拶をして、色んな話をして盛り上がった。
実際に会うのはその時が初めてだったが、それまでたくさん通話上で話してきたからか全然初めてな感じはしなくて、和気あいあいとした雰囲気がいつも通りでとても楽しかった。
「そういえばまぜ太はどうしたん?」
「それ俺も思ってた。まぜは?」
「なんか電車が遅れてるみたいでちょっと遅れて行くって連絡あった!」
「まぜち家遠いみたいだし仕方ないね」
確かにまぜちはその時まだ来てなかった。電車が遅れてるなら仕方がない。まぜちに会えるのも楽しみだな〜なんて呑気に考えながらあっきぃたちと話を続けた。
この時の僕はまだ知らなった。
“偶然” 集まった仲のいい6人組。
その中に”運命”の番がいたなんて。
そんなの 誰がわかるって言うんだ。