💚side
💚「ラジオ最多コンビ発言が喧嘩の原因なの?」
❤️「あーうん。なんか、怒っちゃった」
俺たちの冠ラジオ番組の前回の放送を聴いた佐久間がヘソを曲げてしまったらしい。
前回は、俺と舘さんの回で、人気があるから2人でよくラジオを組ませてもらってるって俺が言った回。
確かに舘さんとは話しやすい。落ち着いてるし、ボケも面白いし。気軽に話せる男友達って感じだ。それで評判がいいなら嬉しいと思ってた。
……それにしてもまずったわ。
その話をラジオだけでなく、他でも何度かしてしまったのは俺だ。佐久間がそこまで気にするとは夢にも思わなかった。
💚「俺、話そうか?」
❤️「いや、時間が経てば機嫌直ると思うから…」
💙「だってお前の誕生日明日じゃん。また俺と焼肉でも行く?」
それは翔太が焼肉行きたいだけでしょ。
俺はそんなに連チャンで行けないから。俺はもたれた胃のあたりを優しくさすった。
❤️「翔太といるのもまずいっていうか」
💙「は?なんでだよ」
❤️「佐久間、どうせ俺はだてあべにもゆり組にも勝てないんだとか言って拗ねてるから」
💚「そこはあべだてって言ってくれる?」
舘さんは不思議そうな顔をした。
ライブの打ち合わせの隙間時間に、3人でこっそりこうして話してるけど、佐久間はこちらを見ようともしない。
でもその背中は寂しそうだし、明らかに俺たちを意識してるのがわかった。
佐久間は、照の隣りから離れない。
照は気づいてないみたいだけど、深澤が所在なげにしているのがちょっと可哀想だった。
俺は後ろから近づき、佐久間の肩を叩いた。
💚「佐久間」
🩷「ひゃん!阿部ちゃん?」
💚「夜、俺んち来て」
佐久間はどきっとしたような顔をしたが、すぐにこちらの意図に気づいて、また拗ね始めた。
🩷「やだ。照とデートする予定だから」
💛「え?俺、約束あるんだけど」
佐久間の反抗があっさり空振りに終わり、悔しそうな顔をする。こういう時の照の鈍感力はナイスアシストだ。
💚「佐久間」
🩷「……わかった。行くよ。でも俺、謝らないからね」
その膨れた寂しそうな顔が、既にちょっと後悔してるじゃん。
💚「どこかの誰かさんみたい(笑)」
俺はひねくれ者の権化みたいな可愛い恋人を見た。目を離した隙に、舘さんの肩に腕を回して仲良く話している。
💚「ちょ!そこ近い!離れて離れて!!」
まったく油断も隙もあったもんじゃない。
俺だって佐久間と同じように、ちょっとはゆり組を気にしてるんだから。
コメント
12件
はぁ、かわよ。癒しになるわ
なんかみんな可愛いわ😂😂
拗ねてるさっくんも仲良いゆり組も最高! ラジオしっかり聞いてますね!