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かつて金貸しをしていた私が、新しく始めた会社。それが「有名な物」を貸し出す会社だ。
有名な物とはつまり、「注目」や「存在感」の象徴。目に見えないけれど、確かに周りに影響を与える何かだ。
この有名な物を貸すことには、リスクがほとんどない。
例えば、以前の仕事のように大金を貸して、相手に逃げられることもない。有名な物は目に見える形ではないが、オープンな場で存在を示すため、誰も逃げられないのだ。
やることも簡単だ。
「一緒にコラボすればいい」
ただそれだけ。
有名な物を持つ者と、そばに寄る者。
持つ者が歩けば、自然と周囲の視線が集まる。そばにいる者は、ただその歩みに寄り添うだけで、注目の輪に巻き込まれる。
持つ者にとっては簡単なお金稼ぎであり、ちょっとした善意でもある。
「自分の存在感を生かして、周りに少しの光を分ける」
近くにいる者も、特に何もしなくていい。ただ一緒に過ごすだけで、有名な物の力に触れ、数字や注目を受け取ることができる。一緒に何かを食べるだけのコラボでも、影響は残る。
最高の状態だ。
でも、良いことばかりじゃないだろう?そんなことを言う人がいる。
そんなことはない。
「それが名をなくしたら、そいつはいなかったことにするだけだから」
「だから名前を出してはいけないよ?」
僕はまた一つ、前に進んで行く。
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