コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺たちは今、友人2人と共に屋敷へと来ていた。
屋敷と言ってもとっくに人は去っていって静かな屋敷。
ハマ「なぁ、トチ・カル、あそこになんか置いてあるぞ」
トチ「なんだあれ、おいカル取ってみろよw」
カル「やだよwハマが見つけたんだからハマが取るべきだろw」
ハマ「うし、それじゃあここは漢気じゃんけんで行くぞ。」
カル・トチ「乗った!」
あの時おれは、何故チョキを出してしまったのだろう。ハマとトチはパーを出していたのに…
悔やんでも悔やみきれない。
仕方が無く取ってみる。
それはDVDディスクだった。
ディスクには、Jのメッセージと書かれていた。
運良く、ディスプレイとテレビが置いてあった。
そのため再生を始めた。
最初は砂嵐で何が流れているのか全く分からない状態だった。
しかし、数分経った頃だろう、ドアップの人の顔が映し出された。
多分そいつがJだ。
中身は、「これを見ているということは、屋敷の中に入ったのか、いいか今すぐここから逃げろ、そして一生ここに関わるな、何も探るな、今すぐ逃げろ。あいつが来る。俺がまだ生きているうちに…」ということだった。
トチ「あっはっはっ、なんだよ生きてるうちにってゾンビにでもなるんか?ってのw」
そうトチが口にした瞬間に、俺の腹に激痛が走る。
あまりの痛みに悲鳴を上げた。
トチとハマは怯えた様子だった。
何があったのか、分からない、そこで意識は途絶えたのだから。
トチ「おいっ、なんだあの殺人鬼!!」
ハマ「俺が知るか、いまは、あのJとかいうやつが言ってた通り逃げるしかない!」
トチ「逃げるったって何処にだよ!出口はあのバケモンがいる方向だぞ!」
ハマ「とりあえず二手に分かれて出口を探す。お前は右俺は左を行く!」
トチ「了解!生きろよ」
はぁはぁ、いつまで走ったのだろうか、全く屋敷の構造が理解できない。ハマは大丈夫だろうか、いや、いまは人の心配より自分の心配をした方がいいな。
息を整えるため深呼吸をする、そして耳をすませる、ギィギィと足音が鳴る。
近くにあったクローゼットに飛び入り、息を殺す。
しばらく待ち、足音が消えたことを確認し、クローゼットから出る。
あぁ、俺たちは獲物なのだ。
獲物は狩人から逃げる。
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙、トチの悲鳴が屋敷全体に鳴り響く。
あいつは仕方が無いと覚悟をしていた。あいつは、最後にフラグを建てていた、これは仕方の無いことだ。今は早く出口を見つけ出すことに専念する。
鬼に見つかってもいい、あいつは走ることがない。
俺は、片っ端から部屋の隅々を確認した。
そして、部屋を出ようと扉を見ると、そこには腹を貫通した、穴が空いた。カルが経っていた。
素人の俺から見ても確実に死んでいる。
何故動いているのか分からない。
ただ言えるのは、ここから逃げることは出来ない。
そして、ここは罠だ、あいつは獲物は逃がさない。
獲物を吊るための餌は撒か…
あら?なんかチラシが、えっと、へーこの辺りにお化け屋敷出来たんだ。
場所は、あの無人屋敷か〜
友達誘って行くか。
ちょうど夏休みだし肝試しになるか。