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ワーイシンダァ٩( ᐛ )و((((((((((((((((((((((((((((((え死んでないかもしれないじゃん⁉
ゆうなァァァァァァァァァァァァァァァ😭😭😭
船を降り、険しい火山のふもとに足を踏み入れた。山の頂からは常に煙が立ち上り、地面は熱く、足元から微かな振動が伝わる。周囲には焦げた岩と煙を上げる噴火口がいくつも広がり、まるでこの世の終わりを見ているかのような光景だった。
「ここが…2つ目の蒼いアーティファクトがある場所か。」
いさながつぶやくと、萌香も同じように視線を凝らしながら言った。
「でも、どうしてこんな危険な場所にあるんだろう…。」
彼女の声には不安がにじんでいた。この火山はただの火山ではない。常に噴火の可能性がある危険な場所で、立ち入るには命を賭けるようなものだった。
「どんな試練でも、きっと乗り越えなければならないんだ。」
いさなが冷静に言い、歩みを進める。萌香も少し覚悟を決めて、後に続いた。
山を登ること数時間。ようやく頂上にたどり着いた。そこには、噴火口のすぐ近くに古びた石造りの祭壇が立っており、その上には輝くアーティファクトが安置されているのが見えた。
「ついに…ここにあった。」
いさなの声に、萌香は息を呑んだ。だが、喜びもつかの間、突如、地面が大きく揺れ、岩が崩れ落ちる音が響いた。
「地震!? いさな、気をつけて!」
萌香が叫んだその瞬間、いさなの足元に何かが滑り、彼はバランスを崩して下へと転がり始めた。
「いさな!」
萌香が驚きの声を上げ、駆け寄ろうとしたが、その足元も不安定で、前に進むのがやっとだった。
その時、突然、いさなの視界にゆうなが飛び込んできた。ゆうなは、火山の端で何かに驚いた様子で動き回っていた。
「ゆうな、何してるんだ!? 危ない!」
いさなが叫ぶと、ゆうなは一瞬驚いて振り返ったが、そのまま足を滑らせ、火山の噴火口へと転がり落ちてしまった。
「ゆうな!?」
萌香が声を上げるが、もはや手遅れだった。ゆうなの姿は一瞬でマグマの中に飲み込まれ、その後は何も見えなくなった。
「ゆうな!!」
いさなは絶叫した。あまりの事態に足がすくみ、立ち尽くすことしかできなかった。萌香もその場で震えていた。
「どうして…」
いさなの声は震えていたが、すぐに冷静さを取り戻す。彼は自分に言い聞かせるように、自分を奮い立たせた。
「ゆうな…まだ助けられるかもしれない。」
いさなは深呼吸をし、意を決して火山の縁に向かって走り出した。マグマは激しく流れ、温度は尋常ではなかったが、彼はその先にあるアーティファクトのために進む必要があると感じていた。
必死に祭壇へと向かういさな。途中、何度も足元を滑らせそうになりながらも、ついにアーティファクトの前にたどり着いた。そこには、炎のように燃え上がるエネルギーを放つアーティファクトが輝いていた。
「これが…!」
いさなが手を伸ばすと、アーティファクトはその熱を感じ取ったかのように、さらに輝きを増していった。だが、その瞬間、火山が再び激しく揺れ、彼の足元が崩れ始める。
「危ない!」
萌香が必死で叫びながら、いさなの手を掴んで引き寄せようとする。だが、力が足りなかった。いさなはアーティファクトを手に入れると、立ち上がることなく、さらに奥へと進んでいった。
「ゆうな…」
いさなはアーティファクトを握りしめながら、心の中でゆうなの無事を祈っていた。彼はそのまま祭壇の上でそのアーティファクトを手に取り、次の目的地へと向かう決意を固める。
「残りは、あと四つ。」
萌香がその言葉を繰り返すと、いさなも同じように口にした。アーティファクトを集めるため、残された道のりは長く険しい。だが、今はその試練を乗り越えるために前進しなければならない。
「必ず…戻ってこよう。ゆうなを必ず助けるために。」
いさなの言葉には強い意志が込められていた。