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可愛いあの子が気にゐらない

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可愛いあの子が気にゐらない

1 - 可愛いあの子が気に入らない

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2024年02月09日

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親友に好きな人ができた。誰が好きなのか私はすぐに分かった

だって

彼女が彼を見つめる時のその目は恋する乙女の目をしている

私はそれに気づかないほど鈍くはない

今だって

***

「如月君だ…」

お昼休憩。屋上で親友の愛吏が校庭を見ながら呟く

校庭では男子達が楽しそうにサッカーをしている

「好きなら告白すればいいのに」

私はスマホをいじる手を止めフェンスから身を乗り出しす愛吏に声をかける

愛吏はフェンスから離れると私の隣に座った

「えぇ、無理だよ…私なんか///」

瞳を揺らし愛吏は頬を桃色に染めながら話す

如月に興味を持ってから愛吏はこの調子。如月男女から好かれる人気者でいつもクラスの中心にいる男の子

まだまだ如月と愛吏の距離は縮まらないまま でも私はこのまま縮まらないままでいてほしい思っている

だって私は

「可奈は好きな子っている?」

「ん〜、いない」

「そっか、」

嘘。私の好きな人は愛吏だよって伝えたい

今ここで告白したら愛吏はどんな反応を見せるんだろう

でもまだこのことを打ち明けるつもりはない

「それよりさ、新作のシェイク飲みに行かない?」

「うん!行こう!」

ずっと愛吏のそばにとなりにいたい

愛吏が好き

***

放課後。下駄箱で愛吏を待っていると。愛吏が一人の男子生徒を連れて来た

私は驚きのあまり持っていたスマホを落とした

「紹介するね。私の彼氏如月君だよ!」

突然の告白に私は呆然。でもいつかこの日がくることは分かっていた

「えっと可奈さんだよね?これからよろしくね!」

如月が私に手を差し出す。

「う、うん。よろしくね」

二人にはわからないように私はスカートを強く握りその場を耐える

この二人を別れさせるために私は交わるつもりはない

「可奈。友達になってあげてね」

「うん….勿論だよ」

本当は友達なんかにはなりたくない

帰り道。私の居場所だったはず愛吏の隣は奪われた

楽しそうに話す二人の後ろを一人で歩く

許せない

もうこの恋は終わりなのに。どうしてまだこんに愛しいの

私をこんな思いにするあの子が気に入らない

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