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だんだん真実が近づいてきてる気がする
本の内で読めないところ…rkさんだと個人的に思ってるんだけど、とんでもない目にあってるな… hnちゃん…無知って罪だな
─────────ザッザッザッ
元気よく野原を駆け回る音
心地の良い春の陽射しをあびながら
その日、少年は言った。
「いつまでも一緒にいるよ」
────────────
頭に小さな花かんむりがのる。
色とりどりの花で作られた繊細で、
世界で一つだけの花かんむりが
その日、少女は言った
「死んでもお兄ちゃんと一緒にいたい」
──────と、
目が覚める。また寝ていたようだ
とりあえず、辺りを見渡してみる
「廊下…?」
そこは、冷たい床が奥へと広がる
長い長い廊下
床に手をつき、足に力をいれ、
その場に立ち上がる。その瞬間、 頭が
ガンガンと揺れる。
「うぐっ…」
思わず頭を抑え、その場にうずくまる。
『また』、あのうるさい言葉が聞こえてくる
それは、最初は聞こえなかった声。いや、
聞こうとしなかった声。
頭の中、心の中が引っ掻き回される感覚が
全身をめぐる。UNKNOWNがいたら、
こんな声、また耳を塞いで…優しい声で
かき消してくれたかもしれないのに
無理矢理、ガンガンと揺れている頭を
黙らせる。この長い長い廊下の先を見通し
1歩1歩歩いていく。
『タヒねよブスが!』
『キモ〜こっちこないで〜w』
『なんでお前なんかが生きてんの?』
そこら辺から聞きたくもない言葉の数々が
私に襲いかかってくる。そいつらは『また』私の事を邪魔してくる。
少し歩いた先に1冊の日記が落ちていた。
そうだ。あの草原で見つけたものと
ほぼ同じものだ。
ひとつ違うのは、前読んでいたページが
すべて赤で染まっている点。生臭くて、
でも鮮やかだった。
────────────ひらり
ページをめくる。
この先の話なんて知っているのに
6月30日
きょうはがっこうでカタカナをおべんきょうしたよ!それでやっと───のおへやにおちてたかみにかいてあったもじがよめたの!
『タヒにたい』だったよ!───にすごいでしょ!ってじまんしにいったらすこしかなしそうなかおをしてた…なにかわるいことやっちゃったのかな?
7月1日
がっこうのおともだちがきょうは、はなしてくれなかった。みんな、のどがいたくてはなせないんだって…はやくみんなののどがなおりますように!
7月2日
きょうはがっこうのかえりみちで───を
みつけたよ!みたことないおともだちと
いっしょにかえってたんだけど、カバンに
『タヒね』ってたくさんかいてもらってた!
もしかして、あれがサインってやつ!?
7月3日
きょうはあさから───がどっかにいっちゃって、よるごはんのときにかえってきたんだけど、からだがむらさきとかあおいろになっててどうやったのか───にきいたんだけどおしえてくれなかった…
7月4日
きょうはまた───のおともだちがおうちにきてくれたよ!いまさらだったんだけどおなまえは『メテヲ』っていうんだって!
よるごはんはメテヲがつくってくれたんだけど、すっごくおいしかった!
7月5日
きょうはこのまえ───といっしょにかえってたひとたちがおうちのまえにきて、───をさがしてる、っていってたんだけど、ほうちょう?みたいなのをもってて、りょうりしてくれるのかな?っておもってたら、よこからメテヲがきて、そのひとたちをむりやりおいだしてた!びっくりした!
7月6日
さいきん、───はがっこうにいってない。
なんで?ってきいたらないちゃった…
あやまらないと
7月7日
きょうは、───とたくさんあそんでたこうえんですこしあそんでからかえったよ
おとといきてくれてたひとたちがわたしのおうちのまどをわってはいっていくのがみえ…
────────────ガクッ
突然、全身の力がぬける。
その文の先を見る前に視界が暗転する。