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#異世界転生
K-Takasaka
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K-Takasaka
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#タイムループ
古い建物から脱出した俺たちは、急いでキャンピングトレーラーへ戻った。
カキはまだ顔色が悪かった。
「カキちゃん、本当に大丈夫?」
メバルちゃんが隣に座り、何度も様子を確認している。
「大丈夫……だと思う。でも、あの声を聞くと頭がぼんやりする」
「無理に話さなくていい。座っていて」
マサカゲがカキの肩を支えた。
アオノはトレーラーの機器を確認しながら、外の様子を監視している。
「接近する車両を確認。複数。速度が速い」
「警察か?」
俺が尋ねる。
「車体はパトカー。少なくとも十台以上」
ミステーが窓から外を見た。
「パトカーが、森から生えてくる」
「生えてないよ、ミステーちゃん!」
メバルちゃんがすぐにツッコむ。
遠くから、サイレンの音が聞こえてきた。
一つではない。
二つ、三つ。
やがて大量の赤色灯が木々の間から現れた。
「警察に囲まれる前に出発する!」
マサカゲが叫ぶ。
俺は運転席に座り、エンジンをかけた。
「全員、座れ。シートベルトを締めろ」
「Kさん、運転できる?」
「俺がやる」
キャンピングトレーラーは急発進し、林道を抜けていく。
背後からパトカーが追ってきた。
サイレンが森中に響く。
「数が多すぎる!」
カキが後方を見ながら叫んだ。
パトカーは次々に増えていた。道路の先からも、横道からも、警察車両が現れる。
その中には、装甲車のような大型車両や、機動隊を乗せた車両まで混ざっていた。
「警察が、狐のお面のグループに乗っ取られている」
マサカゲが険しい表情で言う。
「洗脳されてるってこと?」
メバルちゃんが尋ねる。
「たぶんね。あの建物にあった機械と関係があるはずだ」
アオノがモニターを確認する。
「追跡車両の通信が、通常の警察無線と異なる。同じ命令を繰り返している」
無線から声が響いた。
『前方の車両に告ぐ。直ちに停車せよ』
『抵抗は無意味だ』
『乗員を全員、確保する』
「抵抗は無意味だって。言い方が怖すぎるよ!」
メバルちゃんが叫ぶ。
「こっちは抵抗するしかない!」
カキが後方の窓を見る。
「カキ、勝手に窓を開けないで!」
「分かってる!」
「今回は本当に分かってる?」
後方から、機動隊の車両が接近してきた。
その車両から、何かが道路へ投げ出される。
「Kさん、前!」
メバルちゃんが叫んだ。
道路いっぱいに、金属製のスパイクベルトが広がっている。
俺はハンドルを切った。
しかし、道幅が狭く、避けきれない。
「踏む!」
タイヤがスパイクベルトを踏み越えた。
鋭い音が車内に響く。
直後、トレーラーが大きく揺れた。
「タイヤ、複数がパンク!」
アオノが確認する。
「速度が落ちている!」
マサカゲが前方を見る。
坂道の先には、パトカーが何台も並んでいた。
後ろからも警察車両が迫っている。
「前も後ろも塞がれてる!」
カキが叫んだ。
「Kさん、どうするの!?」
メバルちゃんが運転席を見る。
「俺が道を作る」
俺はトレーラーを道路脇へ寄せた。
「全員、降りる準備をしろ」
「でも、外は警察に囲まれてるよ!」
「このまま車内にいるほうが危険だ」
俺はトレーラーを木々の近くへ停車させた。
ドアを開け、全員が外へ飛び出す。
「メバルちゃん、カキちゃんをお願い!」
「分かった!」
「マサカゲ、アオノ、ミステー。俺の後ろにいろ」
「Kさん、無茶はしないで」
マサカゲが言う。
「問題ない」
「今はその言葉、あまり安心できないよ!」
メバルちゃんが叫んだ。
六人が降りた直後、道路の両側から大量の警察官が現れた。
機動隊員たちが盾を構え、パトカーのライトが俺たちを照らす。
前方には警察官の列。
後方にも警察官の列。
周囲の森にも、狐のお面をつけた者たちが立っていた。
「完全に囲まれた……」
マサカゲがつぶやく。
カキはメバルちゃんの腕をつかんだ。
「メバルちゃん、あの人たち、みんな目が変だ」
「うん。普通じゃない」
アオノが周囲を観察する。
「逃走経路は封鎖されている。現状、突破は困難」
「Kさん……」
メバルちゃんが俺を見る。
俺は周囲を確認した。
前方に機動隊。
後方にパトカー。
左右の森にも警察官。
空には、赤い光がいくつも揺れている。
逃げ道はなかった。
俺はトンファーへ手を伸ばす。
しかし、相手の数が多すぎる。
このまま戦えば、全員が危険になる。
警察官の一人が、拡声器を構えた。
「武器を捨て、地面に伏せろ!」
別の警察官が続ける。
「抵抗する場合は、強制的に排除する!」
メバルちゃんが息をのむ。
「Kさん、どうするの?」
カキ、マサカゲ、ミステー、アオノも俺を見た。
俺はゆっくりと両手を上げる。
「ここまでか……」
「え!?」
五人の声が重なった。
俺は警察官たちを見回した。
「おとなしく降伏し――」
そこで、俺は口元だけをわずかに上げた。
「な〜んちゃってっ」
コメント
1件
いやあ、第5話「包囲網」、めちゃくちゃ緊迫してましたね。警察に完全に包まれて万事休すかと思いきや、まさかの「な〜んちゃってっ」ですよ!もう思わず声が出ました。Kさんの余裕が怖いやら頼もしいやら…。カキちゃんの“目が変だ”って一言で、相手がただの警官じゃないと分かるところもぞっとしました。続きが気になりすぎます!