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更新ありがとうございます😭😭 めちゃくちゃ最後でした!! 続きが楽しみすぎます…🥹♡
続きは♡200〜
「此処は学校だよ。武器をしまって」
興奮状態の、暴走直前のころちゃんを押さえるるぅとくんと
苦しいほど、悲しい顔をしている橙柳の前に立つ條檻
2人は静かに睨み合い、笑った
「……………………行こう、今は争う必要はない」
「そうだね。今殺しても、なんの徳もない」
ツカツカと傍に来たるぅとくんは俺を抱きあげ、転移魔法を使った
淡い黄色の光に包まれた後、視界に映ったのは俺の部屋
下ろされた俺にるぅとくんは、初めて冷たい目を向けた
「莉犬、自分が何したか、分かってる?」
「…ごっ、ごめ…」
薄暗い部屋に、ギラリと蜂蜜色の瞳が光る
俺の隣に降ろされたころちゃんはただ黙り、俺を見つめた
「言ったよね、近寄るなって。何度も」
本気で、怒ってる
息が苦しい
カタカタと、手が震えた
「………るぅとくん。怒りすぎだよ」
「…確かになんの理由もなく近づくなって言われたって納得はしないよ」
「………はぁ、貴方ねぇ…どの口が言ってんですか。…まるで僕が悪者みたいです」
「ごめん莉犬、怖かったね。でもこっちは本気で心配したんだよ」
怒りの感情には慣れてるはずだった
常に、抱いている感情だから
なのに……
「…ごめん、るぅとくん。もうしない」
目の前にしゃがむるぅとくんの手が優しく頬に触れた
「いいんだよ莉犬、でももう僕らに隠れて行動なんてしないで。お願い」
「うん、約束」
差し出された小指に、自分の指を絡めた
黄side
「……莉犬、もう寝ました?」
「うん。昨日なったばかりだからアレは起きないから大丈夫だと思う」
「そうですか」
「………」
「…あれ、危なくない?」
「……そろそろ、行かないと行けませんね」
サァっと降り始めた雨が窓に映った僕の顔を歪ませた