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第13話「ふたりだけの時間」
—— 宿 / 朝 ——
(他のメンバーが朝ごはんを取りに行ったあと)
部屋には、
ちぐさとまぜ太だけが残っていた。
— まぜ太:
……起きて大丈夫か?ちぐ。
— ちぐさ:
うん。さっきより楽。
— まぜ太:
そっか。
(少し沈黙が流れる)
— ちぐさ:
……まぜたん。
— まぜ太:
ん?
— ちぐさ:
昨日さ……ちょっと怖かった。
— まぜ太:
……だろうな。
— ちぐさ:
視界が暗くなって、
「あ、終わるのかな」って思った。
(まぜ太の手が、少しだけ強く握られた)
— まぜ太:
……そういうこと、軽く言うな。
— ちぐさ:
ごめん……。
— まぜ太:
謝るなって。
(まぜ太は、ちぐさの方を見る)
— まぜ太:
ちぐさ。
— ちぐさ:
ん?
— まぜ太:
もしさ。
— ちぐさ:
?
— まぜ太:
怖くなったら、
一番最初に俺呼べ。
— ちぐさ:
……え?
— まぜ太:
夜中でもいい。
配信中でもいい。
なんでもいいから。
— ちぐさ:
……まぜたん。
— まぜ太:
ひとりで耐えるな。
(ちぐさの目が少し潤む)
— ちぐさ:
……うん。
— まぜ太:
約束な。
— ちぐさ:
……約束。
(そのとき、扉が開いた)
— あっきい:
朝ごはん持ってきたぞー!
— ぷりっつ:
ちぐ、生きてる?
— ちぐさ:
その確認やめて……。
— あっと:
調子どうだ。
— けちゃ:
ちぐ、大丈夫?
無理しないでね。
— ちぐさ:
うん、大丈夫。
(さっきより、少しだけ)
(心が軽かった)
———
【第13話・終】
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