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ー病 sideー

『じゃあもう僕達は友達か!』

『病くん…僕わかったよ。病くんは僕の推しだったんだ!』

病「……」

僕は次の日、るいのさんについて考えていた。

病「僕もわかったよ、るいのさん。」

科学館で一緒に撮った写真を見ながら呟く。

病「君にとっての僕は、友達だとか、推しなんだと思うけど…」

病「僕にとっての君は、友達なんかじゃなかったんだ。」


ーるいの sideー

次の日

るいの「病くん、おはよう。」

僕は病くんといつも通り登校していた。

病「おはよう、るいのさん。」

そこで僕は異変に気付く。

るいの(あれ?なんか立ち位置が違うような…)

いつも僕が立つのは病くんの左側。

車道側に立っている。

でも今日僕が立っているのは…

るいの「……右」

病「ど、どうしたの…?るいのさん。右…?」

るいの「……。いや、なんでもない。」

病「そっか…。」


学校で。

るいの「や、やばい!!」

僕は重大なことをやらかした。

病「ど、どうしたの…?るいのさん…大声なんか出して…」

るいの「化学の教科書忘れた…」

病「えっ…」

化学の教科書を忘れると何がマズイか。

化学の先生はとても厳しく、忘れ物をひとつでもすると授業を受けさせて貰えない。

病「る、るいのさん僕の教科書使って…」

るいの「でも、病くんも単位が…」

病「だ、大丈夫…何とかなるから…」

るいの「……?」


授業で。

「何?!来栖!お前教科書忘れたのか?!」

病「す、すみません…」

るいの(お、怒られてる…ごめん病くん…病くんは悪くないのに…)

「まあお前は化学の成績は優秀だからな…その成績に免じて授業へは参加させてやろう」

病「あ、ありがとう…ございます…」

るいの(い、いいのか…)


授業終了

るいの「や、病くん…ごめんね…?ありがとう。」

病「ううん…るいのさんも授業に出られてよかったよ。」

るいの「……」

そう言ってニコッと微笑む病くんはとてもキラキラして見えた。

なんて眩しいんだろう。

るいの「さすが僕の推し…」

病「るいのさん…何か言った?」

るいの「ううん、なんでもないよ。」

病「……」

#001 僕と彼の登校日記

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