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私は、何でもすることが出来る。
勉強、スポーツは当たり前。
未来予知、分析、判断だって出来るし、
瞬間移動、透明化、時間停止、人の心を読むことだって出来る。
それはなぜか。
それは、ある日のちょっとしたことから始まった・・・。
キーンコーンカーンコーン
私は「涼風 灯(すずかぜ あかり)」。
今年で、中学2年生になる。
お母さん、お父さん、弟、私、という4人家族だ。
灯:「次は移動教室か~・・。」
凛:「どこだっけ?」
灯:「理科室。」
凛:「あっ、そうだそうだww!」
この子は「桜木 凛(さくらぎ りん)」。
私の1番の親友だ。
凛は、いつも抜けていて、少しせっかち。
妹がいて、いつも可愛がっているという。
凛:「今日さ、ちょっと早めに行って、ゆっくり話さない?」
灯:「いいね~!」
凛:「じゃ、行こっか!」
灯:「うん!」
トコトコ・・・
ザワザワ・・・
凛:「うわっ!階段、めっちゃ混んでるじゃん・・。」
「どうする?」
灯:「あっ、でも脇に少し隙間あるし、行けんじゃない??」
凛:「あっ、確かに~・・。」
「じゃ、行くか~。」
灯・凛「すみませ~ん、ちょっと通してくださ~い・・。」
灯:「凛、先行って。」
凛:「えっ、なんで??」
灯:「2人並ぶと狭いから、私の前に凛が来ればいいかなって。」
凛:「あっ、そういうことね~!」
「じゃっ、前行こっかな~・・。」
ドンッ!(誰かとぶつかる)
凛:「ぁっ・・。」
灯:「凛っ!?」
パッ!!(凛の腕を思いっきし掴む)
凛:「あっ、灯!!」
灯:「えっ・・?」
ドンッ!!(床にぶつかる)
「キャ~~~!!」
「誰か、先生を!!」
「早く!!」
凛:「kり・・。」
凛:「かr・・。」
凛:「あかり!!」
灯:(あぁ・・。もう、これ・・、ダメだ・・。)
(打ち所、悪かったんだな~・・。)
(もっと、しっかりしてれば・・。)
(ふふっ、もう、遅いか・・。)
(でも正直、最後に見る凛の顔が、こんなに悲しそうなのは辛いな・・。)
(もっと、話したかった・・、な・・・。)
灯:(あれ・・?)
気付いたら、葬式場に居た。
灯:(あぁ、そうか・・・。)
(私、○んだんだったね・・。)
(みんな、泣いてる・・。)
(○んでいった人達は、こうやって、自分の葬式を見守ってたのかな・・?)
(あれっ、何だか、視界が白く・・、なって・・。)
灯:ハッ!!
「あれ、ここは・・、どこ・・?」
?:「ようこそ!」
灯:「えぇっと・・、あなたは・・?」
?:「あぁ、私ですか。」
「私は、あなた方で言う『神』でございます。」
灯:「えっ!?」
(そんなっ・・、神なんて・・。)
神:「おっと・・。驚かせてしまったようですね・・。」
「大変申し訳ございません・・。」
「ところで、あなたのお名前も、教えていただけませんかね?」
灯:「えっ、えぇっと・・、『涼風灯』です・・。」
神:「涼風様ですね・・。」
「ほうほう・・。あなたは、親友の『桜木凛』さんを庇い、階段から転落し、打ち所が悪く、
亡くなってしまったわけですね?」
灯:「はい、そうです・・。」
神:「なるほど・・。」
「それでは、あなたに選択肢を与えましょう。」
灯:「選択肢・・?」
神:「はい。通常は、また新しい人生を歩んでいただくだけなのですが、最近、少し変わった依頼が多数来ていまして。」
「その依頼に応えていただくか、通常通り、記憶をなくし、新しい人生を歩んでいただくかの2択・・。」
「どうされますか?」
灯:「これは、どちらでもよろしいのですか?」
神:「はい、どちらでも構いません。」
灯:(依頼・・。興味はある。でも、危険なんじゃ・・?)
「あの、質問いいでしょうか・・?」
神:「なんですか?」
灯:「その、依頼って、危険なものだったりします・・?」
神:「危険がないとも言い切れませんし、危険があるとも言えません。」
灯:「それは、どういうことですか?」
神:「その依頼によって、内容は大きく変わってくるからです。」
「例えば、『異世界に行って魔物を倒してこい』のような依頼が来たり、
『未だ解けていない謎を解いてこい』という依頼も、来る可能性は十分にありますからねぇ・・。」
灯:「そうですか・・。」
(そういう系の依頼だったんだ・・。てっきり、なんかの雑用みたいなものかと・・。)
(ってか、異世界って何???行けんの?????)
神:「あぁ。言い忘れていましたが、その依頼を受けている間に、亡くなることは一切ありません。」
「いわゆる、ゲームみたいなものです。亡くなっても、すぐに復活することが出来ます。」
灯:「スゴッ。」
(あっ、今思わず口に出ちゃったけど、大丈夫だよね・・?)
神:「さて、どうされますか?」
灯:(何も無かった~・・、よかった~・・。)
(う~ん・・。難しいな~・・・。)
(でも、何だかんだ得なのは、依頼受ける方だよな~。)
(なら、依頼受けるか!)
「依頼を受ける方で、お願いします。」
神:「依頼を受ける・・。分かりました。依頼は、涼風さん自身で選択出来ますので、何かあった場合には、
すぐ私にお知らせください。」
灯:「あっ、はい・・。」
(自由な選択式なんだ・・。)
(なんか、もっとグイグイ来るもんだと思ってた・・。)
(それじゃ、早速何か受けよっかな~・・。)
(ん?これは・・。)
灯:(何これ。すげぇザックリじゃん!!)
(大丈夫かな~・・。でも、初心者向けって表示されてるし~・・。)
(まっ、大丈夫っしょ!)
「それでは、さっそく依頼を受けに行ってきますね!」
神:「おぉ、達者でな。」
ヒュッ!!(瞬間移動)
灯:「おっ!」
「何ここ?」
「めっちゃ真っ白で、何もない・・。」
ピコンッ!
灯:「えっ、何これ・・。スイッチ??」
ポチッ
?:「こんにちは。」
灯:「えっ、こんにちは・・?」
?:「始めまして。『涼風灯』さん。」
「早速で申し訳ないのですが、私の名前を決めてください。」
灯:「名前・・?」
?:「はい。私は、これから涼風さんが依頼を受ける度に、手助けをさせていただく者です。」
灯:「なるほど~・・。」
?:「お決まりになりましたら、こちらの画面にご入力をお願いします。」
灯:(これからずっと頼ってくってことは、言いやすい+特徴的な方がいいな。)
(そして、可愛い系よりも、カッコいい系がいいから・・。)
ポチポチ・・・
「よしっ、決定!」
?:「ご入力、ありがとうございました。私の名前は、『氷螺(ひょうら)』となりました。」
氷螺:「次に、私の性別や口調、性格など、細かな部分をお決めください。」
灯:(そんなとこまでやるんだ・・。おもしろ~!)
ポチポチ・・・
氷螺:「決めてくれてありがと。」
「ここからはもう、灯が決めた設定のままやってくから、よろしく。」
灯:(まるで、見た目も本物の人間みたい・・。しかもカッコいいし・・。)
「分かった!」
氷螺:「これから灯が受けていく依頼は、神様も言ってたかもしれないけど、様々なものがある。」
「依頼の中で○ぬことはないけど、危険にならないようにするために、結構な量の能力が備わるんだ。」
「基本的にどんな依頼にでも使える能力と、その依頼でしか使えない能力。」
灯:「へぇ~!どれくらいあるの?」
氷螺:「え゛っ?数え切れないほどあるんじゃないか?」
灯:「ヤバッ・・。」
氷螺:「簡単に全部言うと、もう神に等しいくらいだな。もう何でも出来る。」
灯:「ヤバッ・・。」
氷螺:「具体例を出せば~・・、そうだな・・。」
「瞬間移動とか、透明化とかか?あと、人の心を読んだり、未来予知だって出来るぞ。」
「あとは、運動神経がズバ抜けてよくなる。」
灯:「ヤバッ・・。」
氷螺:「おい、さっきから『ヤバッ・・。』しか言っていないが、ちゃんと頭に入ってるのか?」
「これからすごく重要になってくることなんだぞ??」
灯:「ちゃんと入ってるよww!」
「スゴ過ぎて、言葉失いかけてただけww。」
氷螺:「まぁ、それならいいけどな・・。」
「それで、大体の依頼の達成条件は、
だ。分かったか?」
灯:「平和に、か~・・。」
氷螺:「まぁ、そんな簡単なことじゃあないよな・・。」
灯:「だよね~・・。」
氷螺:「まぁ、最初の方は、規模が狭い。」
「今回の依頼は、ある学校を平和にすれば、もう達成するからな。」
灯:(そっか、確かに・・。)
「じゃ、いけそうだね!」
氷螺:「あぁ。あんまり重く見すぎると、失敗するから、気を付けろよ?」
灯:「分かってるww!元々、私は重く見ない派だから、平気!」
氷螺:「じゃ、依頼受けにぴったりだなww。」
「ちなみに、能力の使い方は、特に無い。」
灯:「えっ?」
氷螺:「エネルギーを~!!とか、パワーを~!!とか、そういうのは一切無くて、瞬間移動っと~・・的な感じでOK。」
「試しに、やってみな?何でもいいから。」
灯:「んじゃ、瞬間移動で。」
(瞬間移動っと・・。)
シュッ!!
「うわっ!!びっくりした~・・!!」
氷螺:「まぁ、最初は慣れねぇだろうが、その内慣れてくるだろ。」
灯:「そうだよね。
氷螺:「あっ、あと、これがイッチバン重要だから、忘れんなよ?」
灯:「えっww、何??」
氷螺:「この能力を、依頼先の世界で見られたら、絶対にダメだからな。」
灯:「えっ、でももし、見られたら・・?」
氷螺:「こちら側には、特に問題はない。だが、今回行く所が特に危険かもな・・。」
「何てったって、『学校』だからな。」
「スゲェ能力者が転校して来たってなったりしたら、面倒だし、大騒ぎだぞ?」
灯:「確かにそうだわ!」
氷螺:「だろ?だから、こっちに害は無くても、あっちに影響が出る場合がある。」
「下手に人が大勢居る場所で使うのはやめとけ。」
灯:「分かった。気を付けるよ。」
氷螺:「あぁ。」
灯:「じゃ、そろそろ行くね。」
氷螺:「あっ、また忘れてた・・。」
灯:「?」
氷螺:「何か分かんねぇことあったら、この番号に電話してこい。」
灯:「えっ、ここまで繋がんの??」
氷螺:「あぁ。特殊な仕組みになってるからな。」
灯:「へぇ~!すごいねっ!!」
氷螺:「だろ?まぁ、俺が作ったわけじゃねぇけど。」
灯:「って、そうなんかい!」
「まぁ、いいや。で、これが最後?」
「言い忘れとかない?」
氷螺:「あ~・・。じゃあ、一応あと2つ言っとくわ。」
「1つ目は、依頼に行っても、好きなタイミングでこっちに戻ってこれること。」
「こっちに居る時は、依頼の世界が時止まってるから、安心しろ。」
「2つ目は、依頼の世界では、名前や性別、性格、目的などの情報が表示される。」
「だから、それに従って生活してけ。いいな?」
灯:「分かった。」
(そういうのは、もう最初から決められてるんだ。)
氷螺:「あと、大体は美人かイケメンで誕生するから、見た目にはあんまり心配しなくて平気だぜ。」
灯:「ww!分かったよ!」
「んじゃ、行ってきます!」
氷螺:「あぁ、行ってらっしゃい。」
スッ(依頼のゲートをくぐる)
こんなことがあって、今の私は、とんでもない能力を身に付けることになったのだ。
さて、ここからは、私の人生。いや、依頼遂行の物語を、語ってこう・・。
灯:(ん・・?)
?:「苓!!早く起きなさい!」
灯:(れ、い・・?誰、それ・・。)
?:「もう、お母さん知らないわよ!遅刻してもいいのね??」
灯:(えっ、遅刻!?)
バッ!!(布団から起きる)
灯:「ここは・・。」
(あっ、そうだ・・。私は、今・・。)