灯:(あっ、そうだ・・。私は、今・・。)
灯:「えっと・・、どうしよう・・。」
「あっ、こういう時こそ、時間停止っと!」
ピタッ
灯:「へぇ~、こんな感じになるんだ・・。」
「さてさて、私は一体誰なのか、情報を見てみるか~・・。」
シュッ(情報が表示される)
灯:「えっと~・・?」
名前:氷室 苓(ひむろ れい)
性別:男
性格:温厚、素直、真面目、優しい
特徴:イケメン、頭がいい、スポーツ万能
その他:祐羅(ゆうら)高校に今日転校
親の仕事の都合で、ここに引っ越してきた
女子にも男子にもモテるため、適度な距離を保つことが必要
1.ミッション:祐羅高校の何が問題になっているのかを突き止めよ
*この人物や高校名はフィクションです。
苓:「だから、ちょっと声が低かったのか・・。」
「顔・・、見てみたいな。」
「鏡鏡~・・。」
ボワンッ!
苓:「わぁっ!!びっくりした~・・。」
「えっ、何、鏡??」
「物まで出すこと出来るんだ・・。」
「便利~・・。」
「さて、見てみよっかな~・・。」
「えっ、えっ、えぇ!?!???」
「待って待って、すんごいイケメン!」
「こりゃあモテるわ~ww。」
「全身も・・、整ってる~・・。:
「なるほどなるほど・・。」
「これ、結構自分が厳しいかもなww!」
「まぁ、これも試練?ということで、いけるでしょ!」
「あと、一人称とか口調も変えないと・・。」
~数分後~
苓:「よしっ、こんな感じだろ~・・。」
「何か、氷螺みたいだな・・。」
「まぁ、いいか!その方が慣れるだろ。」
「ってことで、時間を再生っと・・。」
母:「苓!早くしなさい!!」
苓:「あっ、は~い・・。」
(すっかり忘れてた・・。)
(今思ったけど、転校初日にこんなイケメンが遅刻するのは良くない・・。)
(急いで身支度を・・。)
ビュンッ!(制服や荷物が苓に寄って来る)
苓:「えっ?」
シュパパパパッ!(着替えさせられる)
苓:「!?」
シュッ!
苓:「えっ・・、何?こんなことまでやってくれるの・・??」
「めっちゃ便利じゃん・・。アニメで言う、ドラ○もんみたいだな・・。」
「さて、早く下に下りよう。」
トコトコ・・・
苓:「おはよ。」
母:「もう、遅いじゃない!8時には学校に着かないといけないのに、もう7時半よ?」
「間に合うの??」
苓:「大丈夫、間に合う。」
母:「だって、ここから丁度20分かかるのよ?」
苓:「えっ・・。」
(あと最高でも10分で、支度しないといけないの・・?)
母:「ほらっ、ボーっとしてる時間ないんだから、早く朝ご飯食べて、歯磨きして来なさい!」
苓:「は、はい・・。」
(ヤバッ、急がないと!!)
「いただきます。」
モグモグ・・・
苓:(ウマッ。)
~5分後~
苓:「ごちそうさまでした。」
「って、あと5分!」
(歯磨き歯磨き~・・。)
シャカシャカ・・・
~2分後~
苓:「ふぅ~、スッキリした~・・。」
「2分経って、あと3分ある・・。」
「余裕出来て良かった~・・。」
「じゃ、もう家出るか。」
母:「もう終わった?」
苓:「うん。今家出ようとしたところ。」
母:「間に合ったわね。それじゃ、いってらっしゃい。」
苓:「いってきます。」
ガチャッ
苓:(あれっ、今思ったけど・・。)
(どうやって祐羅高校まで行けばいいんだ?)
(何か、能力で出来ないかな~・・?)
シュッ!
苓:「えっ!?」
「道に、赤い線が・・。」
「これを辿って行けばいいってことだね。」
「マジで便利じゃん・・。」
トコトコ・・・
~20分後~
苓:「ホントにぴったり20分だったよ・・。」
「8時まで、あと3分残ってる!」
「急いで校舎に入ろう!」
タッタッタ・・・
苓:(えっと、まずは職員玄関から、インターホンを鳴らして・・。)
ピンポーン
?:「はい?」
苓:「えっと、今日ここに転校してきた、氷室苓と言います。」
?:「あぁ、苓くんね。少し待ってて。」
苓:「はい。」
(うわっ、緊張してきた~!!)
(転校生って、いつもこんなにドキドキしてんだな・・。)
(でも、このドキドキを表に出したらダメ!)
(キャラ設定が崩れかねない・・。)
ガチャッ
?:「はい、どうぞ、上がって。」
苓:「ありがとうございます。」
ヌギヌギ・・
?:「上靴はもう用意しているので、こちらを履いてください。」
苓:「ご親切に、どうも。」
(上靴準備って・・、やさしっ!)
ハキハキ・・・
?:「うん。それでは、職員室へどうぞ。」
苓:「分かりました。」
テクテク・・・
?:「入ってどうぞ。」
苓:「失礼します。」
?:「それじゃあ、この椅子に座って待っててね。」
苓:「はい。」
(うわ~・・。先生達からの視線が熱い・・・。)
(この見た目っていうのも、あるからなんだろうけど・・。)
?:「お待たせ。こちらは、この学校の校長先生です。」
校長:「始めまして、苓くん。」
苓:「始めまして、木村校長先生。」
(あれ・・?)
(俺、校長先生の名前なんて、知らなかったはずだけど・・?)
校長:「えっ?もしかして、私のこと、調べてくれてたのかな・・?」
苓:「はい、そうです!」
校長:「なんと!それはとても嬉しい!感激だ!」
苓:「ありがとうございます。」
校長:「ちょうどいい!」
「何と偶然にも、今日は朝会があってね。うちの学校に転校生が来たということで、ぜひ、発表したいんだが、
いいかい?」
苓:「もちろんです!」
校長:「そう言ってもらえて嬉しいよ。自己紹介も、簡単にお願いしたいんだが・・。」
苓:「自己紹介、ですね。分かりました。ちなみに、どのようなことを言えばよろしいですか?」
校長:「そうだね・・。」
「名前、この学校に来た経緯、前の学校名、自分のアピールポイントとかかな・・?」
苓:「アピールポイント、か・・。」
校長:「ホント、簡単なのでいいからね。」
苓:「分かりました・・。考えておきますね。」
校長:「よろしく。それじゃあ、私はちょっと準備があるから、また朝会で。」
苓:「はい。」
(勝手に情報が分かっちゃうこととかあるんだ・・。)
(ビックリしたけど、これも段々慣れてくるんだろうな~・・。)
(ってか、アピールポイントって・・。)
(どうしよ~!!)
氷螺「おい、何そんなに悩んでる?」
苓:「はっ!?」
氷螺:「おい、あまり大きい声出すな!」
苓:「ひょっ、氷螺だって、大きい声出してるじゃん・・。」
氷螺:「俺の姿と声は、みんなに見えてねぇんだよ。」
苓:「ずるっ。」
氷螺:「そう言うなら、苓の脳内で話してやろうか?」
苓:「えっ、そんなことも出来るの?」
氷螺:「あぁ。脳内だったら、苓も心の中で俺と会話することになるからな?」
苓:「その方がいいよ・・。」
氷螺:「じゃ、移動するわ。」
シュッ
氷螺:(聞こえるか?)
苓:(うん。)
氷螺:(で?何で悩んでたんだ?)
苓(今日の朝会で、自分のアピールポイント言わないといけなくて・・。)
氷螺:(へ~・・。)
苓:(何言ったらいいかな?)
氷螺:(う~ん・・。確かに難しいな。)
苓:(だろ?あんまり自慢げに言うと、引かれそうだしさ~・・。)
氷螺:(だよな・・。あっ、これでいいんじゃねぇか?)
苓:(うん?何々??)
氷螺:(~~~~。)
苓:(それいい!!)
氷螺:(だろ~~??)
苓:(決定だね。)
氷螺:(まっ、困ったときは、俺の名前呼べば、脳内で話せるから。)
苓:(あれっ、電話の意味は・・?)
氷螺:(あぁ~・・。)
(これは、時間制限があるんだよ。最高20分まで。電話は、時間制限無いから、じっくり話せるんだ。)
苓:(そうだったんだ・・。)
(20分でも、十分そうだけどね?)
氷螺:(それは今だから言えるセリフだ。)
苓:(そっか・・。)
氷螺:(じゃっ、またな。朝会、頑張れよ。)
苓:(ありがと。じゃあね。)
シュッ
苓:(やっぱ、優しさって大切だよな~・・。)
?:「苓くん、準備はいいかな?」
苓:「はい。もう、朝会が始まるんですか?」
?:「実際は、あと5分くらい遅かったんだけど、転校生が来るって聞きつけた生徒達が、早く準備しすぎてしまって・・。」
苓:「そうだったんですねww!」
?:「本当に、すみません・・。」
「心の準備などは、大丈夫そうですか?」
苓:「はい、大丈夫です!」
「あっ、ですが、1つだけ、質問よろしいでしょうか?」
?:「はい、いいですよ。」
苓:「あなたは、誰ですか?」
?:「あぁ、確かに、私の自己紹介をしていませんでしたね。」
「私は、ここの教頭を務めております、加藤、と申します。」
苓:「加藤教頭先生ですね。」
教頭:「あぁ、そんなに改まらなくて結構ですよ。」
「加藤先生、教頭先生・・。このような呼び方で十分です。」
苓:「それでは、教頭先生。改めて、今日からよろしくお願いします。」
教頭:「はい。よろしくね。」
「それじゃ、体育館に案内するから、着いてきて。」
苓:「はい。」
(今のところ、平和なんだけどな・・。)
(まぁ、こういうのは大体、生徒側に問題があるんだろうけど・・。)
今回はここで終了です!
変なとこで切ってごめんなさい!
朝会が始まってしまうと、めっちゃ長くなっちゃうので、ここで切らせていただきました!
それでは、次回もお楽しみに♪
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