捏造、死ネタ、エセ関西弁などがあります。
地雷だという方は閉じることをおすすめします。
それでもいいよ、という方はご覧ください。
『』=グルッペン
「」=その他
あなたが亡くなってしばらくたった頃、私はとある場所へ向かっていた。
30分ぐらいで到着し、インターホンを鳴らす。
「は~い」
おっとりした声が聞こえ、ドアが開けられる。
「あら、グルッペン君じゃない!」
『お久しぶりです』
「あなた!グルッペン君が来たわよ!」
「グルッペン君が?」
「ええ!ささ、上がってって」
『はい、お邪魔します』
家に上がり、リビングであなたの両親と向かい合う。
「久しぶりだね、グルッペン君」
『お久しぶりです』
私はあなたの両親に会いに行った。
あなたの両親は、とてもあなたを愛している。
それは葬式で枯れるほどに涙を流していたときにも思ったが、
あなたと両親が笑顔で並んでいる写真を見て、
あなたはやはり愛されていることを実感できる。
良かった。
「元気にしてたかい?」
『はい、そちらは』
「ああ、とても元気だよ。」
『それは良かったです。』
思ったより緊張している。肩に力が入ってしまう。
「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。君も、あの子が死んでとても傷ついているはずだ」
「ええ、そうよ、そんなに緊張しないで。私、お茶入れ直してくるわね。」
『ありがとうございます。』
「私も妻も、君のことは息子のように思っているんだ。だから今日、君が来てくれてとても嬉しく思っているんだよ」
『、、、ありがとう、ございます』
「なんだか、あの子が君と付き合い始めた頃のことを思い出すね」
「あの子に君のようなしっかりした彼氏が出来ると思わなくてね。あの子が世話になったよ。」
『いいえ、世話になったのはこちらの方です。彼女にはいろんな世界を見せてくれました。』
「それは、、、そうかい。仲が良いようで良かった」
『はい。、、、、まさか、彼女がこんなに早く亡くなってしまうなんて思いませんでした。』
「そうだね。君達はもっとやりたいことだってあったはずだ。本当に早すぎる。」
『、、、、彼女が亡くなる少し前に、嫌な予感がする、と言っていたんです。私がそのSOSに気づいていれば、彼女が死ぬことはなかったかもしれません。本当に、すみません。』
深く頭を下げる。自分が気づいていれば、こんなことには。
「頭を上げてくれ、グルッペン君。君は何も悪くない。」
『、、、ありがとうございます』
「最後にあの子のそばに君がいてくれて良かったよ。本当にありがとう」
『こちらこそ、あの子をここまで育てて頂き、ありがとうございます。』
「二人共、マカロン焼けたわよ~」
「ありがとう」
『ありがとうございます』
あなたの母が焼いたマカロンは美味しかったが、何かが足りない気がした。
コメント
2件
ありがとうございます!!!嬉しいです!!
親の前で号泣してしまいました、、 ガチで最高です! 感動系好きなので嬉しいです! 頑張ってください!