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鍋の具は何にするか。
それが問題だ。
この作品は実際の実況者の人の名前をお借りした二次創作となっています。ご本人たちとはなんの関係もありません。腐向けではありません。
何か問題があった場合はこっそり教えて下さると幸いです。
それでは、どうぞ____________
いつもは億劫な、いや苦手な買い物も鍋パのためなら楽しくなる。それもこれも白いやつがいるためだからなのだが。
鍋の出汁はキムチにするか。あんまり辛くないしね。問題は具材だけど、やっぱりウインナーとか豆腐とか白菜は外せない。
不意にオタクくんとした闇鍋を思い出した。あの時はヤバかったな(語彙力皆無)。食べられるのかわかんない物も入ってたしね。
店員さんと目を合わせずに会計を済ます。陰キャって思われてないかなぁ。…自分で言ってて悲しくなってきた。
浮わついた気分で帰宅する。きっと今の自分の顔はとんでもなくニッコニコしてるんだろな。
猫たちにご飯をあげてから鍋を作り始める。キムチ鍋の元を袋から取り出すと、白いやつの目が輝き始めた。
「辛いの好きなの?」
「……」
もげそうな程首を振っている。よかった、これにしてて。
朝にコイツは大人と同じ量を食べることが分かったので、多めに作っている。残ったらまた明日の夜食べたらいいし。
「あ、箸」
忘れてた。慌てて白いやつを見ると凄く不機嫌そうな顔をしている。ごめんね。でも君の大きさに合う箸なんてないでしょ!
仕方がないので爪楊枝の先を丸くして使ってもらうことにする。使いやすいサイズだったようで、元気にパクパクと取り始めた。お前本当によく食べるな。お腹の中にどうやって収まってるの?
いつもより食べ過ぎで少しくちいお腹をさする。白いやつも心なしか目がとろんとしている。
先にベッドに入ってもらい、自分は日記を開いた。勿論あの時の奴ではない。あれは記念に残しておくのだ。次に世界転生をしたことにも役立つだろう。
そういえば。
この世界は転生の間時間が止まっていた。他の世界はどうなんだろう。今も止まり続けているのか。
いやいやそれはないんじゃないか?だって明らかに『他のぴくと』が生活していた続きに放り込まれた感じだった。
ではその別のぴくとたちは?僕が転生し続けている間、何処にいたのだろう。
ぱらりとめくった日記の日にちは、全て同じだ。
まさか、転生する時は時間がループしていたのか?全ての世界にいれたのは1日だけだ。寝ている時に転生して、1日巻き戻されていたなら。
全て、辻褄が合う。
何故か怖くなり日記を閉じる。いつの間にか息が荒くなっていた。
もうこれにあれこれ考えるのはよそう。でも他のぴくとたちも別の世界に放り込まれあたふたしていたと思うと滑稽になる。
ぴと、と手にもちもちした触感があり温かくなった。寝ぼけた白いやつを撫でる。
コイツも不安なんだろうか。戻りたいと夢の中で願っているのかもしれない。
僕には何も帰るための手伝いなんてできない。ただこの白いやつが少しでも楽しく過ごせるようにできるだけだ。
お腹が膨らんでいる白いやつを抱きしめ、僕は眠りに落ちていた。
どうも、夜魔です。広げた風呂敷はまとまりそうにありません。逆にどんどんネタが暴れ、外に飛び出そうとしています。今目薬片手に奮闘中です。
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