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翌日、野営地の天幕内。
ミリエットから夢の内容を聞いたヴォルフラムは、傍らのアベルと顔を見合わせた後、難しい表情で頷いた。
「やはり、か」
「心当たりがおありなのですか？」
夢の内容を聞いたヴォルフラムは、己が用いた戦術が、大軍を率いて迅速に都市を攻め落とす強襲作戦である、と結論付けた。
失敗した場合は攻め手が圧倒的不利に陥る、とも。
「夢の中で破城槌を使っていたということは、作戦は失敗……ということだな。強襲が上手くいけば、門を閉ざされる前に市内を制圧できるはずだ」
まいったな、とヴォルフラムは小さくため息をついた。
「城塞都市ローリアは、今後の戦いにおいて重要な中継地点となる。できることなら、城壁や都市機能を維持しておきたい。そんな俺の甘さが、敗北を招いたのだろ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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