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【あなたの特別に。】
「これ、なんですか?」
1人ソファの上でゲームをしていたのも束の間、一緒にいた狐がスマホを向け質問をなげかける
「んー?どうした、のっ、、て」
「今日あげたストーリーじゃんなんかあったっ…け…」
手を止め視線に映る先はファンミーティングの猫耳衣装を背景に久々の配信をするという告知が映ったストーリー。
何かあったかと考えるより先に話しかけて来た狐に目を向かわせると見た事のないほど怒りを孕んだ目をしていた。それはもう、目が笑ってない所か、目が怒っているという表現が当てはまる程に
「はい。今日あげていたストーリーですね」
「…」
「…一応聞きますよ、狙いました?」
「珍し…いつもそんなの気にしたりしな、」
「話逸らさないでください?」
いつも聞いてこないようなセンシティブどうの問題、少し話を逸らせば猶予が出来ると思ったが、どうやら意味はなく流れのままにさっきまで立ち上がっていた狐は腰を下ろし跪く形で俺の手を握る
「ッ…」
「狙ったって思っていいですよね?その反応」
「狙ったってより…可愛い狙ってそれ撮ってから気付いたからってのと、ストーリーなら24時間で消えるし…ね…?」
「…はぁ、なるほど」
こんな状況になり、もはや楽しもうという精神が生まれ始めてしまう自分に恐怖を感じつつ、その言葉を続かせる
「ねぇきっつん?」
「はい」
「嫉妬したの?」
「そりゃあします。貴方がこんな画像あげたことも、他の方がツイートした物も…」
「ふふ笑…珍し、可愛いなぁ」
「…おかめさん」
「んー?」
「これも可愛いで収めるんですね…なら、」
「っ…」
いつもなら照れるなり笑って感謝する狐の目はさっきと変わらず変わったことで言えば持っていた腕を離し肩をぐっと押されソファに沈む
「こうされても可愛いで収めます?」
「ぁ…え…」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ひぁっ…きっつん…あっ、!まっ…てぇ、」
「待ちませんよ…人の独占欲、舐めないでください。」
手を握られ逃げる事も出来ず何度もソレを突き当てられる。最早どんな状況下など考えれなくなって言葉を思ったまま放つのでやっとだ
「だ、ってぇ”…!そんな”、なるって知ら”ないッ…!」
「…まぁ、でしょうね……貴方のそんな姿私以外に見せちゃダメですよ…?」
「はっ、!見せれる訳っ、ないじゃん…」
「まだ煽れる元気があったとは…ねッ」
いつものテンションに戻そうとしたら、無意識に煽りと取れる言葉が出来ていたようで同じ位置で動いていたソレは、奥の方に強く押し当てられる
「ん”ぁっ!?」
「っ、きっつ…」
「ぁッ…あぁ”…??んぁ、?」
何も頭に浮かばない中狐が口を開く
「ねぇおかめさん…分かってます?自分の色気…」
「ん”ん、?」
「はは笑…通じないかぁ……なら分からせますね」
「あぁっ!?んぁ”っ、はっあ”ぁッ…ふっ”んぅッ」
「自分がどんな声出してるかわかります?」
「…!ぁ、えっ、と”……ッ…」
動きがやっと落ち着きそんな問い掛けをされ言葉が頭に入り、自分の声がどんな声なのか想像した瞬間顔に熱が集まるようで、つい手を口に添えてしまう
「あぁ、口塞いじゃうんですか。いつまで持つかな」
「ふっ、、”ん…くぅッ〜」
「もう我慢するのそうですよ…?まぁもう我慢出来なくなりますよ?」
「っ”ぁあ!?」
落ち着いたのも束の間だったようで、また突かれる、ただそれしか頭に入ってこなくなりそうだ
「ほらね、意味ないでしょう」
「イ”っちゃ”あ”っ、!」
「まだダメですよ…笑」
「ッあぇ、?」
「おかめさん、次からあーいうの俺だけに見せる様にしてくれます?」
「ん”っ、拒否権わたす気ない癖にッ!」
「よく分かってますね…でも約束したことに越したことはないでしょう」
「も、わかったから…!早く動いてっ、!」
「いいですけど…ふふ笑、我慢してくださいね、?一緒がいいですから。」
「…ぐっ、、わかったよぉ…」
┈┈┈┈┈┈┈┈
「ん”、、、」
目を薄く開けると朝日が登っていて狐の腕が腰に巻き付いている
寒いなか開かない目をそのままにぼぅっとしていると狐の目がぱちりと開く
「……朝ですか、風呂には、入りましたね…」
「やりすぎましたかね、少し罪悪感が、」
肩に頭を預けてきて呟くように言葉を吐き連ねていく。なんとなく盗み聞きしてる気分になりつつ耳に入れていると少し耳に残るワードがふと耳に入る
「はぁ…もっと貴方の特別に近付けたらな」
「んぐっ、!?」
咄嗟に言われた言葉に応えるように俯いていた狐の顎に手を添え上を向かせるようにし唇を押し当てる。そしてそのまま離した後、言葉を放つ
「もぉ特別でしょ?何言ってるの、」
「おかめさっ、!?」
驚いて言葉を続かせる前に一言挨拶を済ませることにした。
「おはよ笑」
「…おはようございます」
この幸せと思える時間が少しでも長く続けば良いと思いながら少し乱れた狐の髪を撫でる。