部屋に戻った後、すぐに寝てしまったのか、気づけば空は明るかった
体を起こし、時間を見ると10時に迫っていた
慌てて着替え、部屋を飛び出した
応接室を覗けば、クロノアさんとトラゾーさんが準備をしていた
遅刻はなかったと安堵しながら扉を開け、挨拶した
「おはようございます」
すると2人とも気づいたようで、それぞれ挨拶を返してきた
「今日の外交は何時からですか?」
把握しておくべきだろうと思い聞いてみた
kr「今日はご飯食べ終わった後にするから14時くらいかな」
少し考えながら返事をして来た
そこまで時間がなかったことに焦りを感じた
tr「あっ、ご飯は一緒に食べるのでもう来ると思いますよ」
tr「というか、残りの2人でお出迎えしてもらってますし」
その言葉を聞き体が固まった
もう、もう来るの?心の準備が全然出来ていない
そんな様子を見てか、クロノアさんからある提案をされた
kr「せっかくならサプライズにしませんか?」
その時のクロノアさんの表情はイタズラをしようとしているあの人に似ていた
話を聞き、承諾した
理由は単純、面白そうだから
俺の承諾の返事を聞き、すぐにインカムで知らせ、準備を始めたようだった
俺はというと、一般兵の食堂に向かっていた
楽しみやなぁ、先方はどんな反応してくれるんかな
一般兵の食堂に入ると視線が一気に集まったが、すぐに散った
おそらく、連絡があったのだろう
日「ショッピさんですよね?話は聞いています」
そう声をかけてきたのは、一般兵の中でも上の方であるのであろう身なりをしている人
そういえば、ここの軍服はかなり自由だ
着崩していたり、上から何かを着ていたり
幹部に至っては私服も同然な気がする
「はい、そうです」
そう返事をすれば、軽く案内してくれた
それに感謝を述べつつ、ご飯を食べた
お昼を食べなくてもいいぐらい食べた所で、時間は12時を回っていた
もう、来ている
そう思うと、かなり緊張してきた
そこで、サプライズの内容を思い出す
kr「まず、俺達は貴方についてまだ報告していません」
え?と思わず出そうになった
てっきり報告して、受け入れると返事が来たのだと思っていたから
tr「安心してください、受け入れないなんて選択肢は相手にありませんから」
「なんでですか?」
今回は普通に出てきた
それはそうだろう、言い切れるわけが無いのだから
tr「我々国さんは、ずっとショッピさんを引き抜こうとしていたんですよ」
俺の疑問に対して、少し笑いながらトラゾーさんは答えた
引き抜き、、、普通考えるか?
kr「まぁ、なので、外交中に紹介したい人がいるっていう体で合図を出すから、それで入ってきてね」
きっと、喜んでくれるよ
そう言ってもらえて、気分が少し良くなった
というか、話がすぐに進むあたり、これも元々考えていたことなのだろう
ほんと、この人達には敵わない
そう、大丈夫だ
引き抜きを考えるぐらいなんだから、拒絶なんてしないだろう
自身を安心させて、食堂を出る
出る前に、ちゃんと感謝を伝えてから
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