テラーノベル
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昼休みの教室は騒がしい。
その中心にいるのは、こさめだった。
🦈「えー?それ絶対うそじゃん〜」
ふにゃっと笑って、クラスメイトの肩を軽くぽん、と叩く。
距離が近い。近い。近い。
窓際の席からその様子を見ていたみことは、静かにシャーペンを握りしめていた。
カチッ。
ペンが折れた。
モブ「みこと、どうした?筆圧で世界征服する気?」
友達に言われても聞こえていない。
(なんであんなに触る必要あるん……?)
(いや別に、勝手だけど)
(でも触りすぎだろ、公共のこさめだぞ)
公共のこさめってなんだ。
自分で思って、自分で混乱する。
そのとき。
🦈「みこちゃん〜!」
突然、背中に軽い衝撃。
👑「うわぁ!?」
普通に飛び上がる。
振り向くと、にこにこ顔のこさめ。
🦈「さっきからこっち見てたよね?」
👑「み、見てへん」
🦈「目、合ったよ?」
👑「偶然」
🦈「三回も?」
👑「偶然が重なっただけ」
🦈「それ運命って言うんだよ?」
笑うこさめに、みことは一瞬フリーズする。
(運命……?今、運命って言った?)
顔が赤い。
分かりやすい。
こさめはじっと覗き込む。
🦈「ねぇ、なんか機嫌悪くない?」
👑「別に」
即答。
声、低い。
🦈「もしかしてさっきの?」
👑「……何の話」
🦈「えー?こさめが〜他の人と話してたの」
ぴたり、と動きが止まる。
👑「別に気にしてない」
🦈「ふーん?」
こさめはわざとらしく、みことの机に肘をついて距離を詰める。
🦈「じゃあさ、こさめあの人に“今度二人で帰ろうね”って言っても平気?」
👑「は?」
教室の空気が一瞬凍る。
👑「……帰るのは、俺でしょ」
ぽろっと出た。
みこと、やらかした。
こさめの目がぱちぱちと瞬く。
🦈「え、なにそれ。毎日一緒に帰る契約してたっけ?」
👑「してないけど……してないけど!」
🦈「けど?」
👑「……暗いと危ない」
🦈「小学生扱い?」
👑「違う!俺が心配なだけ!」
シーン。
周囲のクラスメイトがざわつく。
モブ「みこと、独占欲強くね?」
モブ 「公開告白?」
👑「ち、違う!!」
みこと、真っ赤。
こさめは口元を押さえて笑っている。
🦈「ねぇみこちゃん」
👑「なに」
🦈「それって嫉妬?」
👑「違う!」
即答三回目。
🦈「じゃあ好きじゃない?」
静かに刺す。
👑「……」
言葉が出ない。
こさめはさらに畳みかける。
🦈「こさめが他の人と仲良くしても平気?」
🦈 「触られても?」
🦈 「名前呼ばれて笑っても?」
みことの脳内会議が大炎上。
(平気なわけない)
(でも言ったら負けな気がする)
(いやいや余裕が大事だろ)
(いやもう無理だろ)
👑「……嫌だ」
ぽつり。
こさめの動きが止まる。
👑「嫌。ああいうの」
🦈「どれ?」
👑「距離近いの。触るの。笑うの」
🦈「全部じゃん」
👑「うん…全部」
教室、再びざわつく。
モブ「重っ!」
モブ 「意外とガチ勢」
みことは完全に自爆している。
こさめは数秒黙って、それから小さく笑った。
🦈「そっか」
👑「な、なんや」
🦈「安心した」
👑「へ?」
🦈「みこちゃん、ちゃんと独占したいんだなって」
👑「ち、違……」
否定しようとして、止まる。
否定できない。
こさめはふわっと近づいて、みことのネクタイをくいっと引っ張る。
🦈「じゃあさ」
👑「……な、なに」
🦈「ちゃんと捕まえててよ」
距離、10センチ。
みことの心臓がうるさい。
👑「お、俺は……」
言いかけた瞬間。
ガラッ。
先生「おーい、掃除当番――って何してんの?」
先生登場。
みこと、反射的にこさめをかばうように抱き寄せる。
教室、完全沈黙。
こさめ、腕の中。
先生、無言。
先生「……青春だな。掃除してからやれ」
去っていく先生。
みこと、ゆっくり現実に気づく。
👑「……」
🦈「……」
腕の中のこさめが、上目遣いで言う。
🦈「ねぇみこちゃん」
👑「……なんだ」
🦈「付き合ってないのにこれ、重症だよ?」
👑「…うるさい」
でも腕は離さない。
こさめはくすっと笑って、みことの制服をぎゅっと掴む。
🦈「じゃあさ」
👑「……」
🦈「正式に独占する?」
みことの顔、爆発。
👑「……考えさせて//」
🦈「考える余地あるんだ」
👑「ある!心の準備が!」
放課後のチャイムが鳴る。
結局その日も、二人は一緒に帰った。
付き合ってない。
でも。
みことの手は、こさめのカバンの持ち手をしっかり掴んでいた。
👑「……離れたらあかん」
🦈「命令?」
👑「お願い」
🦈「はいはい」
こさめは満足そうに笑う。
そして小声で呟いた。
🦈「もうちょっと焦らそ」
👑「何か言った?」
🦈「なんでもなーい」
え、これでよか?
なんか、え〜
付き合ってない設定にしたけど、え〜
なんか違ったら、全然もう一個書くぜ✨️
コメント
2件
いやもうこれでいいけどもういっこみたいなーなんて....